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タイ・マレーシア合同貿易委員会が開催、ハラールやデータセンターで連携拡大へ(タイ、マレーシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月17日 11時0分

タイのプームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼商務相は7月4日、マレーシアの首都クアラルンプールで実施された第3回タイ・マレーシア合同貿易委員会(JTC)に出席し、農産品市場の開放を早めるといった方策により、2025年までに両国間の貿易を1兆バーツ(約4兆4,000億円、1バーツ=約4.4円)に拡大する目標の達成に向けて互いに努力することを確認した。

タイの対マレーシア貿易総額(2023年)は約251億ドルに上り、世界4位の貿易相手国だ。ASEAN加盟国としては1位の貿易パートナーで、かつ陸上国境を通じた貿易相手としても最大であるため、同国との通商関係を重視している。

タイ側はマレーシアに対して、タイ産の牛肉や豚肉、チョウショウバト(タイ南部やマレー半島でペットとして人気がある)の輸入許可および生鮮・冷凍の鶏肉の輸入時に必要な証明書の付与の促進に期待を示した。加えて、両国で投資促進に向けて協力できる新たなビジネス分野として、ハラール産業およびハラールでのフランチャイズビジネス、データセンターなどが挙がったという。

国境貿易については、タイ側からは同国南部5県とマレーシア北部5州の経済連結性の強化〔(1)ナラティワート県とクランタン州、(2)ソンクラー県とケダ州、(3)サトゥーン県とペルリス州、(4)ヤラー県とペラ州、(5)パッタニー県とトレンガヌ州〕が提案された。また、両国は、国境を通じて貨物や旅行客が行き来しやすくするための覚書を2024年中に署名することで合意。加えて、2025年中に完工が予定されている、ソンクラー県サダオ国境(マレーシア側はブキット・カユイタム)につながる新たな道路の進捗を歓迎した。

バングラデシュ、中国、英国、EAEUとも経済関係を強化へ

タイ商務省貿易交渉局(DTN)の6月29日の発表によると、タイ政府は2024年下半期に、マレーシアのほか、バングラデシュ、中国と合同貿易委員会(JTC)を実施する計画で、貿易障壁の低減、経済協力の強化に取り組むとしている。また、英国のほか、ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、アルメニア、キルギスが加盟するユーラシア経済連合(EAEU)とも、将来的な自由貿易協定(FTA)締結も含めて経済関係を深める予定だ。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、マレーシア)

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