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第7回上海輸入博が開幕、李首相は市場開放の拡大を強調(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月8日 9時55分

第7回「中国国際輸入博覧会(CIIE、上海輸入博)」が11月5日、上海市の国家会展中心で開幕した。同博覧会は11月10日まで開催される。

5日午前に行われた開幕式には李強首相が出席した。このほか、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相、ウズベキスタンのアブドゥラ・アリポフ首相、モンゴルのロブサンナムスライ・オヨーンエルデネ首相などの各国首脳を含め、152カ国・地域および国際機関から約1,500人が出席した。

李首相は演説で、「反グローバリゼーションの傾向が高まり、一国主義と保護主義が台頭し、世界の平和と発展は不安定かつ不確実性に直面している」としたうえで、「かかる状況だからこそ、中国は持続的な平和、安定、発展、繁栄を促進するために開放の拡大とレベルアップを進める」と強調した。また、李首相は開放の拡大とレベルアップに向けた具体策として、次の3つの提案を行った。

1. 中国として制度面での開放をさらに拡大し、高水準の国際経済貿易ルールとの協調を積極的に進め、自由貿易試験区における戦略のレベルアップを行う。
2. 開発途上国を対象としたゼロ関税措置の適用や、本輸入博覧会および広州交易会などの継続開催を通じ、中国市場のさらなる開放を推進する。
3. 中国はWTOを中核とする多角的貿易体制を堅持し、開かれた世界経済を構築するために協力していく。

開催に先立ち、国務院新聞弁公室が10月23日に開いた記者会見において、同輸入博の展示面積は36万平方メートルに及び、国家展示ホールには77の国および国際組織が、企業展示ホールには129カ国・地域から3,496社以上が出展すると明らかにしている。うち、企業展示ホールは、(1)食品・農産品、(2)自動車、(3)技術・設備、(4)消費品、(5)医療機械・医薬・ヘルスケア、(6)サービス貿易、(7)イノベーション・インキュベーションの7つのエリアが設けられた。また、フォーチュングローバル500社にランクインする企業の参加数が297社になり、過去最多となった。

ジェトロは同博覧会の第1回から7年連続でジャパンパビリオンを設け、日本企業の中国向け販路開拓・拡大を支援している。このほか、トヨタ自動車やパナソニック、資生堂なども自社でブースを構えるなど、日本企業が多数出展している。

李首相は、本博覧会の開幕前日の11月4日に上海で同博覧会の出展企業および来場を予定するバイヤーの代表らと懇談会を行い、外資系企業のビジネス環境改善に向けた政府の政策支援や取り組みをアピールした。懇談会には米国のシノプシスおよびゼネラル・エレクトリック(GE)、ドイツのカールツァイスメディテックおよびメルク、スウェーデンのヘキサゴン、韓国のSKグループといった外資系企業のほか、中国第一汽車集団、小米科技(シャオミ)などの中国企業の代表者らが出席した(「新華社」11月5日)。

(神野可奈子)

(中国)

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