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COP29で「有機性廃棄物からのメタン削減宣言」発表(アゼルバイジャン、世界)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月21日 13時20分

アゼルバイジャンのバクーで開催されている国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29、2024年11月12日記事参照)で11月19日、「有機性廃棄物からのメタン削減宣言」が発表された。同宣言は日本や米国、韓国など35カ国が賛同しており、これらの国々は世界の有機性廃棄物からのメタン排出量の47%を占めるとしている。賛同国は今後提出する「国が決定する貢献(NDC)」(注)で有機性廃棄物からのメタン削減量のセクター別目標を設定することを表明しており、それを達成するための具体的な政策とロードマップを開始することとなっている。

今回発表された「有機性廃棄物からのメタン削減宣言」は、米国とEU主導の下で2021年のCOP26で立ち上げられた、世界のメタン排出量を2030年までに2020年比で少なくとも30%削減することを目標とする「グローバル・メタン・プレッジ」(GMP)の実施を支援するため、これまでのCOPでの取り組みに基づくものとされている。議長国のアゼルバイジャンは11月19日の発表で、有機性廃棄物は農業と化石燃料に次いで第3位の人為的メタン発生源であり、同分野での取り組みはGMPの目標達成に不可欠としている。

COP29に関する情報はジェトロのビジネス短信特集「COP29に係る各国の反応」も参照。

(注)Nationally Determined Contribution。パリ協定締約国はNDCとして、気候変動対策を実施しなかった場合のBAU(Business As Usual)シナリオと比べてのGHG削減目標を設定し、5年ごとに国連に報告することとなっている。

(久保田夏帆)

(アゼルバイジャン、世界)

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