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CATL、成都市に新エネルギー車の大規模ショールーム開設(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月30日 0時0分

中国の車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)は8月10日、同社の電池を搭載する新エネルギー車のショールーム「寧徳時代新能源生活広場」(寧徳広場)を四川省成都市に開設したと発表した。

寧徳広場は同社と成都市青白江区政府、自動車メーカーが共同で運営している。CATLの発表によると、寧徳広場はメーカーごとの垣根を越え、数多くの新エネルギー車を取りそろえたショールームとなる。長安汽車、理想汽車、小米(シャオミ)汽車など中国地場系自動車メーカーに加え、フォルクスワーゲン(VW)、BMW、メルセデス・ベンツなどの外資系自動車メーカー50社から約100車種の新エネルギー車が展示されている。日系では、ホンダの電気自動車(EV)「e:NP2」「e:NS2」が展示された。そのほか、EV技術のカギとなる全個体電池や電池リサイクル技術などの展示もあった。CATLの担当者によると、寧徳広場では、CATLの電池を搭載する新エネルギー車をアピールするほか、同社の持続可能な発展、新エネルギーに対する企業理念も宣伝するとしている。

CATLの李平副董事長は「CATLは自動車メーカーとともに新しいプラットフォームを構築し、自動車メーカーと消費者をつなぐことで、互いにウィンウィンの関係となるよう取り組んでいきたい」と表明した。また、CATL市場部の羅堅総経理は「寧徳広場に展示される自動車は、車種の豊富さと新しさの両方がそろっている。寧徳広場は自動車メーカーを支えながら、消費者が最適な車を選ぶ手助けをし、新エネルギーを使用した生活スタイルを提案する」と述べた。

CATLが7月27日発表した2024年1~6月中間期決算では、同社の上半期の売上高は前年同期比11.88%減の1,667億6,683万元(約3兆3,353億円、1元=約20円)、うち動力電池システムの売上高は19.20%減の1,126億4,872万元だった。現地メディアによると、CATLは市場の過当競争に対応するため、自ら新エネルギー車の宣伝に乗り出しており、リアル展示スペースとオンライン配信を活用することで、自社ブランドを一般消費者に浸透させ、競争力を向上させるとしている(「界面新聞」8月11日)。

写真 寧徳広場の外観(ジェトロ撮影)

寧徳広場の外観(ジェトロ撮影)

写真 CATLの全個体電池(ジェトロ撮影)

CATLの全個体電池(ジェトロ撮影)

写真 ホンダの「e:NP2」(ジェトロ撮影)

ホンダの「e:NP2」(ジェトロ撮影)

(王植一)

(中国)

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