1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

国庫・財務相、2024年の輸出額は過去最高を記録と発言(トルコ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年2月7日 0時20分

添付資料PDFファイル(141 KB)

トルコ統計機構(TUIK)の1月31日の発表によると、同国の2024年(1~12月)の輸出は前年比2.4%増の2,618億5,468万ドル、輸入は同5.0%減の3,440億1,996万ドルで、貿易赤字は同22.7%減の821億6,528万ドルとなった。

2024年の輸出を品目別にみると、最大の輸出品目の自動車・同部品は前年比5.2%増で最大の寄与となった。次いで寄与が大きかったのは鉄鋼で、同15.0%増、電気機器が同6.4%増と好調だった。他方、非ニット衣類(同8.1%減)とニット衣類(同1.6%減)は、前年から欧州向けが冷え込んでおり、低迷が続いている。また、前年に急増した貴金属類は第4四半期(10~12月)に低迷し、同4.5%減だった(添付資料表1参照)。

国・地域別の輸出では、輸出額全体の41.4%を占めるEU向けが前年比4.1%増だった。EU向けでは、首位のドイツが同3.1%減と特に弱く、フランス(同2.4%減)も低調だった。国別で2位以下を輸出額順にみると、米国が同9.9%増、英国が同22.7%増、イラクが同2.2%増と好調だった。他方、欧米の制裁対象国となっているロシアは同21.5%減だった(添付資料表2参照)。

2024年の輸入を品目別にみると、最大の輸入品目の鉱物性燃料が前年比5.1%減だった。前年に急増した貴金属類は同26.7%減で、最大のマイナス寄与となった。また、一般機械(同3.4%減)、自動車・同部品(同1.8%減)、電気機器(同2.6%減)、鉄鋼(同2.1%減)、プラスチック製品(同3.6%減)など、主要品目は軒並み減少している(添付資料表3参照)。輸入は、中間財(同8.8%減)、資本財(同4.0%減)が低調だったが、消費財は同14.3%増と伸びている。

国・地域別の輸入では、輸入額が多い中国(前年比0.3%減)、ロシア(同3.5%減)、ドイツ(同5.6%減)がともに落ち込んだ(添付資料表4参照)。また、金の需要が落ちついたこともあり、貴金属を中心としたスイスからの輸入が同43.9%減と、最大のマイナス寄与となった。EU諸国をみると、ドイツを除き、イタリア(同28.8%増)、フランス(同8.2%増)などが伸ばしているが、EU全体では同4.1%増にとどまった。

メフメット・シムシェキ国庫・財務相は、2024年の輸出額は過去最高を記録し、貿易赤字は240億ドル減少し、観光といったサービス輸出の好調もあり、経常赤字の対GDP比が1.0%を下回ると評価し、「経常収支の改善を継続させるため、付加価値の高い生産と輸出を支援し、エネルギー消費で国内資源と再生可能資源の利用を増やす政策を継続する」と述べた。

(中島敏博)

(トルコ)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください