1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

12月の貿易赤字は219億ドルと前月から縮小、輸出が前月より増加(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月21日 0時35分

添付資料PDFファイル(244 KB)

インド商工省(MoCI)が1月15日に発表した「貿易統計(速報値)」によると、2024年12月の貿易収支は219億ドルの赤字(添付資料図参照)だった。貿易赤字は2020年6月以降続いているが、輸出の増加などにより、前月の速報値(378億ドル)からは縮小した。輸出額(サービスを除く)は380億1,071万ドルで前年同月比1.0%減少、輸入額は599億4,818万ドルで4.9%増加した。なお、現地メディアは、金の輸入量に二重計上があったとして、2024年11月の金の輸入額について、同省傘下の商業情報統計総局(DGCI)の公表データが減額修正された、と報じている(「ミント」紙1月8日、「ビジネス・スタンダード」紙1月9日など)(注)。ただし、本件については同省から正式には発表されていない。

12月の輸出額の内訳をみると、金額の大きいエンジニアリング製品108億4,288万ドル(前年同月比8.4%増)、電子製品35億7,763万ドル(35.1%増)、医薬品24億9,255万ドル(0.6%増)などが増加した。一方で、石油製品49億1,686万ドル(28.6%減)、有機・無機化学製品24億5,417万ドル(2.9%減)、宝石類21億3,010万ドル(26.5%減)などは減少した。

輸入額に関しては、輸入額全体の約4分の1を占める石油製品・原油が152億7,092万ドルで前年同月比2.2%増加したほか、金が47億213万ドル(55.4%増)、電子製品83億4,020万ドル(9.6%増)、電気・一般機械46億9,647万ドル(11.8%増)などが増加した。一方で、輸送機器27億9,080万ドル(1.0%減)などは減少となった。

現地報道では、「12月の貿易データは、労働集約型・技術集約型の製造業の力強い成長に支えられ、非石油・非宝石・宝飾品輸出の持続的な成長を反映している。繊維、農業、エンジニアリング、エレクトロニクス分野は堅調に成長し、インドのしなやかな輸出基盤を示している」との政府系金融機関の幹部の発言を紹介している(「ミント」紙1月15日)。

(注)インド商工省の12月16日の発表によると、11月の金輸入額は前年同月比4.3倍だった(2024年12月20日記事参照)。

(篠田正大)

(インド)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください