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ジェトロ、半導体視察ミッションを米アイダホ州ボイジーに派遣(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月5日 1時5分

ジェトロは102122日、米国アイダホ州ボイジー市に、日本企業の半導体視察ミッションを派遣した。この事業はアイダホ州商務部との共催で行われ、半導体、物流企業などから計11人が参加した。

ボイジー市はメモリー半導体大手マイクロンテクノロジー(マイクロン)の創業地だ。1920年代以降、冷凍ポテト事業で成功したジャック・シンプロット氏の投資に支えられ、同市の発展はアイダホ州全体の産業発展に寄与した。このことから、アイダホ州の主要産業は「ポテトチップス」から「半導体チップス」へ進化したとして知られている。また、同市は近年、急速に人口が増加した。サンフランシスコやシアトルと比較して住居費や生活費が安いことや、マイクロンをはじめ技術産業の拠点が増えたことが要因となっている。

今回の視察では、東京エレクトロンの新オフィス、マイクロン本社、両社と広島大学が協力して推進する「UPWARDS for the Future(アップワード)」プログラムに参加するボイジー州立大学や、コールドウェル市のシンプロット冷凍ポテト工場を訪問した。

東京エレクトロンでは、半導体の重要性が認識されて米国での半導体開発と製造投資が進んでいることや、人材育成に向けたアップワードの取り組みが説明された。マイクロンでは、2030年までに約500億ドルを投じて最先端メモリー製造工場を新設する計画に対し、CHIPSおよび科学法(CHIPSプラス法)に基づき、614,000万ドルの助成金が承認されたことや(2024年4月26日記事参照)、新たな開発・製造センターの計画について、プレゼンテーションが行われた後、建設中の施設とクリーンルームを見学した。

写真 (左)東京エレクトロンの新オフィス、(右)マイクロン本社でミッション参加者など(ともにジェトロ撮影)

(左)東京エレクトロンの新オフィス、(右)マイクロン本社でミッション参加者など(ともにジェトロ撮影)

ボイジー州立大学では、ブラッド・リトル州知事(共和党)が半導体産業の成長と日米協力による人材育成の重要性について述べ、パネルディスカッションも行われた。コールドウェル市では、ジェロム・ワゴナー市長からボイジーへのアクセスの良さや、産業用空港設備、自由貿易地域(FTZ)についての説明があり、シンプロットの工場では、自動化された生産ラインを見学した。

写真 (左)シンプロット工場の見学、(右)コールドウェル市の市長とともに(ともにジェトロ撮影)

(左)シンプロット工場の見学、(右)コールドウェル市の市長とともに(ともにジェトロ撮影)

最後のレセプションでは、アイダホ州商務部や地元のビジネス関係者も参加し、ネットワーキングの場が設けられた。参加者からは「半導体産業の重要性や人材育成の産学協力を再確認できた」「マイクロンの新設ファブの進展を知る貴重な機会だった」との声が寄せられた。

(松井美樹)

(米国)

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