2024年の新車登録台数は前年比6.0％減、EVシェアは初の半数超え（ベルギー）

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月22日 0時30分

ベルギー自動車工業会（FEBIAC）は1月2日、2024年の乗用車の新車登録台数を44万8,277台と発表した（プレスリリース、フランス語）。

ベルギーでは2023年上半期に、2023年7月契約分からの内燃機関搭載車やハイブリッド車などの非ゼロエミッション車の税制優遇措置の段階的縮小（2024年5月21日付地域・分析レポート参照）に伴う駆け込み需要があった。2024年はこの反動もあり社用車市場が低迷、2024年1月は同月として過去4年間で最大だったものの、上半期は前年同期比0.4％減、通年では前年比6.0％減となった（添付資料図参照）。

2024年のベルギーの乗用車市場をみると、新車登録台数に占める社用車の割合は、過去最大を記録した前年の69％から縮小に転じ62％となった。電気自動車（EV、注）のシェアは前年の48.4％から52.7％に拡大し、初めて新車登録台数の半数を超えた。

主要ブランド別にみると、BMWが5万428台（前年比0.3％減、シェア11.3％）と前年に続き最大となった。2位以下は、フォルクスワーゲン4万2,334台（6.5％減、シェア9.4％）、アウディ3万2,661台（7.7％減、シェア7.3％）、メルセデス・ベンツ3万1,598台（10.4％減、シェア7.1％）と続いた。

日本メーカーの新車登録台数は、トヨタ自動車（レクサスを除く）が2万3,615台（0.3％増、シェア5.3％）、日産8,606台（7.7％減、シェア1.9％）、マツダ6,035台（12.4％減、シェア1.4％）、スズキが5,031台（10.9％増、シェア1.1％）などだった。

（注）バッテリー式電気自動車（BEV）およびプラグインハイブリッド車（PHEV）、ハイブリッド式電気自動車（HEV）の合計。

（大中登紀子）

（ベルギー）