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オーストリアの木質パネルのクロノスパン、ウクライナ・リウネ州に2億ユーロ投資(ウクライナ、オーストリア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月10日 1時35分

ウクライナ経済省の発表(11月29日)によると、オーストリアの木質パネルメーカー、クロノスパンは2億ユーロを投じ、ウクライナ西部のリウネ州に新たな生産ラインを立ち上げた。

開所式に参加したウクライナのユリア・スビリデンコ第1副首相兼経済相は、戦時下の同社の新たな生産設備投資は、ウクライナへの投資の適時性と実現可能性を示す重要な例で、経済政策で優先度の高い加工産業への投資の実例となったと述べた。

クロノスパンは約20年、ウクライナで操業しており、リウネ州の工場への5億6,300万ユーロを含む約10億ユーロの投資を行っている。ウクライナの工場では、800人以上が雇用されている。

新工場の生産量のうち約6割は欧州や米国に輸出する予定だ。同社はまた、木製パネルの工場周りに家具企業のクラスターを形成する工業団地の建設も開始している。これには既に4,700万ユーロの投資をしており、うち3,400万ユーロは戦時中に行われた。

スビリデンコ第1副首相兼経済相は「ウクライナの実体経済発展への投資や、付加価値ある商品の製造・輸出を利益化する環境整備は国家の使命だ。『メード・イン・ウクライナ』(注)の枠組みで、工業団地の開発や多額の投資を伴うプロジェクトへの支援、戦争リスクに対する投資の保険など、多数のプログラムがある」と述べた。

ユナイテッド24メディアのイリア・カバチンスキ氏は、クロノスパンの投資や、9月のフランスの投資企業NJJホールディングによる大手通信事業者のライフセル(トルコ系)とデータグループ・ボリアの推定6億5,000万ドル以上での買収を例に、外国企業が戦時下でも、ウクライナ市場の長期的な潜在性への関心を維持しており、農業、IT、鉱業などの分野で積極的な支援がなされているとコメントした。

(注)2024年2月に立ち上げが発表された国と企業の直接対話のための経済プラットフォーム。

(柴田紗英)

(ウクライナ、オーストリア)

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