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タウ貿易産業競争相、米国との貿易関係の強化を表明(南アフリカ共和国、米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月14日 0時40分

南アフリカ共和国のパークス・タウ貿易産業競争(DTIC)相は、就任して初めて7月24日から26日にかけて米国・ワシントンで開催されたサブサハラ・アフリカ貿易経済協力フォーラム(AGOAフォーラム、2024年7月30日記事参照)に参加した。今回、アンドリュー・ホワイトフィールド副相および民間企業などが参加する代表団も随行した。

帰国後の30日、タウDTIC相はメディアブリーフィングを実施し、2025年9月に期限を迎えるアフリカ成長機会法(AGOA)(注)について、南ア政府は、米国政府が有効期間の延長を強く支持していることを確認したと報告した。米国議会の一部は以前から、南ア政府の外交姿勢、特に中国、ロシアやイランとの関係について懸念を表明しており、南ア国内では、これが今後のAGOAの再承認に影響するのではないかと懸念されていた。南アにとって米国は中国に続く第2の貿易相手国(2023年)で、大手投資銀行インベステックによれば、南アの対米輸出の約20%がAGOAの対象となっているため、延長されない場合は南ア総輸出の約2%が影響を受ける。

タウ氏は、ブリーフィングの中で「AGOAフォーラムは、南アと米国、そしてアフリカ大陸との経済的結びつきを強化する重要な場だと位置づけている」と述べた。また、「本経済貿易パートナーシップは、南アに進出する600以上の米国企業によって支えられ、サブサハラ・アフリカで130万人以上の雇用の創出に貢献している。両国にとって有益だ」と必要性を強調した。今回、南ア政府が提案、交渉した内容は、AGOAの延長のみならず、原産地規則の改善やアフリカ大陸内での製造能力強化のための適格性審査プロセスの調整なども含まれていた。また、アフリカ地域の経済統合を強固にするために、AGOAがアフリカ大陸自由貿易地域(AfCFTA)に寄与するよう求めた。

今回、南アと米国は2国間の貿易関係を強化する2国間貿易投資枠組み協定(TIFA)について閣僚レベルでの再開にも合意した。

(注)AGOAは2000年に成立した法律で、米国がアフリカ・サブサハラ諸国の発展に関与すべく、特定の条件を満たす国からの輸入に対し、無関税の特恵待遇を与えるもの。

(堀内千浪)

(南アフリカ共和国、米国)

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