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ガンツ前国防相、ネタニヤフ首相に国家的重要課題の達成への行動計画策定を求める(イスラエル、パレスチナ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月20日 11時30分

イスラエルの戦争内閣に参加している野党「ナショナル・ユニティ」党首のベニー・ガンツ前国防相は5月18日に記者会見を行い、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し、6つの国家的重要課題の達成につながる行動計画を策定するよう求めた。

ガンツ氏は会見の中で、ハマスとの戦闘が継続する中で、「最近、何かがおかしくなっている。勝利を確実にするために不可欠なリーダーシップの決定がなされなかった。少数派がイスラエルの国家という船の司令塔を乗っ取り、岩に向かってかじを切っている」とネタニヤフ首相や極右政党の閣僚を批判した。

その上で、ガンツ氏はネタニヤフ首相に対し、6月8日までに6つの国家的重要課題の達成につながる行動計画を策定し、戦争内閣の承認を得るよう求めた。

6つの重要課題は次のとおり。

1. 人質を帰還させる。
2. ハマスを壊滅し、ガザ地区を非武装化する。
3. 米国、欧州、アラブ諸国、パレスチナによる民生統治機構を設置する。
4. 9月1日までにイスラエル北部の住民を帰還させ、イスラエル南西部に位置するネゲブ砂漠の西側地域を復興させる。
5. 「イランとその代理勢力に対抗する自由世界とアラブ世界との同盟関係」を構築する動きの一環として、サウジアラビアとの国交正常化を進める。
6. 全てのイスラエル国民に国家奉仕を求める新しい統一モデルを採用する。

ガンツ氏は、ネタニヤフ首相が国益よりも個人的利益を優先する場合には、ガンツ氏は戦争内閣から離脱し、新政権樹立の準備をすると述べた。

ガンツ氏の発言に対し、イスラエル首相府は声明を発表し、「英雄的な兵士たちがラファでハマスの大隊を壊滅させるために戦っているのに、ガンツ氏はハマスに最後通牒(つうちょう)を突きつけるのではなく、首相に最後通牒を突きつけることを選んだ」と非難した(「エルサレム・ポスト」紙5月18日)。

テルアビブ市内では5月18日の夕方から深夜にかけて、人質解放や早期選挙を求めるデモが行われ、一部の参加者は警察と衝突した。

写真 デモ隊に放水するイスラエル警察(ジェトロ撮影)

デモ隊に放水するイスラエル警察(ジェトロ撮影)

イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。

(中溝丘)

(イスラエル、パレスチナ)

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