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インド西部の中規模都市ナグプールでアニメイベント開催(インド、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月27日 0時15分

インド西部マハーラーシュトラ州のナグプールで9月8日、日本のアニメや文化体験を中心としたイベント「コスコン」が開催された。ナグプールを拠点とするアニメクラブが主催し、今回が18回目となった。主催者によると、来場者は約1,600人で、参加者は16~25歳の若年層が目立ち、女性よりも男性の参加が多く見られた。

イベントは街の中心に位置するホールで行われ、カラオケ大会や専門家によるパネルセッション、人気アニメコンテンツクリエーターやヒンディー語の声優によるプレゼンテーションのほか、インド人コスプレーヤーによるコンテストも行われた。コスプレーヤーの多くは「鬼滅の刃」や「ONE PIECE」など、インドで人気が高まっている日本のアニメ作品のキャラクターに扮(ふん)し、来場者から写真撮影を求める列ができるなど、会場は熱気に包まれた。コンテストで優勝したコスプレーヤーは、2024年10月に広島市で行われる「ポップカルチャーひろしま」のコスプレイベントにインド代表として参加する。コンテストの審査員の1人は「どの参加者もレベルが高く、審査に苦労した」と語った。

イベントホールの周辺では、浴衣体験ゾーンやフォトブースなども設けられ、アニメのみならず、日本文化を幅広くアピールする場となった。自社の作品やサービスをアピールするためにブースを出展する企業もあったが、一部では模倣品のフィギュアやポスター、アクセサリー、キーホルダーなどを販売するブースもあり、正規品より低価格で販売されていたことからも、模倣品対策は今後の課題と考えられる。

近年はデリーやムンバイのような大都市のみならず、ナグプールのような中規模都市でも、日本のコンテンツ関連イベントが開催されている。こうした都市では、動画のオンライン配信の視聴はもちろん、市中では手に入らない関連グッズをオンラインで購入するファンが増えている。インドでは中規模都市でも日本のコンテンツ人気が高まっている。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

(ジェニカ・カルラ、川崎宏希)

(インド、日本)

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