1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

英首相、議会再開控え演説、財政計画は「痛みを伴う」ものに(英国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月28日 10時0分

英国のキア・スターマー首相は8月27日、首相官邸で演説し、同政権のこれまでの取り組みと、英国が抱える根本的な課題の解決に向けた今後の取り組みについて述べた。

スターマー氏はまず、最優先事項の経済成長の実現に向けて、政権発足直後からさまざまな取り組みを打ち出してきたとコメントし、計画制度の改革(2024年7月11日記事参照)やナショナル・ウエルス・ファンドの設置(2024年7月18日記事参照)、グレート・ブリティッシュ・エナジー(GBE)の設立に関する方針の発表(2024年8月7日記事参照)などを挙げた。

一方で、財政や社会的な分断など、国家の根本的な部分の修復に向けた長期的な取り組み(fixing the foundations)が必要とし、そのために難しい選択も取らなければならないとした。特に財政については、前政権下で約220億ポンド(約4兆2,020億円、1ポンド=約191円)規模の財政的な裏付けのない公約が明らかになったとして、一部政策の撤回や見直しを発表していた(2024年7月30日記事参照)。

これらの状況を踏まえ、スターマー氏は9月2日に再開される議会でも、これまでとは異なる手法で取り組む必要があるとした。同氏は2024年中に、住宅建設の計画承認の加速や、経済成長に向けた人工知能(AI)の活用、鉄道サービスの国有化、労働者の権利強化、GBE設立などに取り組むと述べた。一方で、10月30日には発表が予定される財政計画については「痛みを伴うものとなる」と述べ、「最も余裕のある層がより大きな負担を負うべき」と続けた。報道では、同氏の発言は増税をほのめかすものとされており、キャピタルゲイン税や相続税などが増税の対象となり得るとされている。

(山田恭之)

(英国)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください