ドイツ最大のアニメ・日本文化イベント開催、消費者向けPRをする日本企業の出展も（ドイツ）

ドイツ・デュッセルドルフで、ドイツ国内最大規模のアニメや日本文化のエキスポ「DoKomi」 が6月28日から30日まで開催された。DoKomiは、Doitsu Komikku Maketto（ドイツ・コミックマーケット）の略称で、日本のコミックマーケットをオマージュして企画・運営されており、1,500人以上の漫画家や作家が同人誌・ポスター・雑貨などを展示・販売したほか、アニメ・漫画・キャラクターグッズなどを販売する企業約450社がドイツ国内やヨーロッパ各地から出展した。

DoKomiは、日系企業などが集中し、日本人が多く住むデュッセルドルフで2009年から開催されている。日本文化関連のイベントの中でも、会場でのアニメや漫画、ゲームなどのキャラクターに扮装したコスプレーヤーの参加は名物となっており、入場者数は過去最高の18万人を記録。アニメ、漫画、ゲームなどに関連した出展者ブースのほかに、会期中にはコスプレやダンスコンテスト、カラオケ大会や、痛車（イタシャ）の展示、メイドカフェ、ホストクラブ、トレーディングカード大会など、日本のポップカルチャーを広める貴重な機会であり、多くの来場者でにぎわった。

にぎわう会場の様子（ジェトロ撮影）

本イベントをテストマーケティングの場として活用する企業も見られた。伊藤園は、2024年5月から欧州で新たに販売を開始した、ドイツで生産する紙パックの緑茶の展示・販売ブースを出展した。その他、原宿ファッションなどを購入できるブースも人気を集めていた。

伊藤園のブース（ジェトロ撮影）

来場したドイツ人の家族連れに話を聞いたところ、「最近は日本で人気の漫画は、ほどなくドイツ語版で翻訳されて買うことができ、日本ではやっているアニメのキャラクターのグッズも、この会場で手軽に買うことができる」と話し、日本の漫画やコンテンツ関連の商品などを買い求める多くの来場者でにぎわっていた。

次回のDoKomiは、2025年6月6〜8日に開催される予定。

（佐藤由美子、中山裕貴、作山直樹）

（ドイツ）