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ルカシェンコ大統領が7期目の当選(ベラルーシ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月29日 10時30分

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ベラルーシ大統領選挙が1月26日に実施された。中央選挙管理委員会の暫定結果(2025年1月26日時点、添付資料表参照)によると、1994年から大統領職を務めるアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が86.82%の得票率で圧勝し、7期目の当選となった。投票率は85.70%だった。投票所は国内のみに設置され、国外には安全対策上と外交団職員の減少を理由に、在外投票所は設置されなかった。

今回の大統領選は、ルカシェンコ氏を含め5人が立候補したが、現政権に影響のない形式上の候補者が選ばれている、と欧米は批判している。

在ベラルーシ米国大使館は選挙前の1月17日、検閲が蔓延(まんえん)し、独立メディアが存在せず、政権が承認した候補者しか投票用紙に載ることができない、かつ、野党のメンバーが投獄または亡命している環境下の選挙は信頼できるものではないと評価する、多くの欧州同盟国に同調すると発表した。

オーストラリア、カナダ、EU、ニュージーランド、英国は1月27日、共同声明において、今回の偽りの大統領選挙とベラルーシ政権の継続的な人権侵害を非難する旨を発表した。加えて、英国とカナダは同日、ベラルーシ国民に対する人権侵害やロシアによるウクライナ侵攻に関連する軍事・防衛関連の企業や団体などに対する新たな制裁を発表した。

ウクライナの外務省は同27日、大統領選に対するEUの評価に同調し、民主的で主権あるベラルーシが、ロシアのウクライナ侵攻の共犯者ではなく、地域の長期的な安定要因になることを確信しているとの声明を出した。

前回の選挙後は、選挙結果を認めない大衆による大規模デモが行われたが(2020年8月12日記事参照)、その後の厳しい弾圧の影響もあり、国内で大きな動きは見られない。しかし、ポーランドのワルシャワやチェコのプラハなどでは、ルカシェンコ大統領の再選を批判するデモが行われた。

一方で、CISから派遣された選挙監視団は同27日、選挙の中で重大な違反行為はなく、選挙は自由で透明性があり競争的だったとの評価を発表した。また、ロシア、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、アゼルバイジャン、タジキスタン、ベトナム、パキスタン、中国、ベネズエラなどの大統領や首脳から当選したルカシェンコ大統領に対して祝意が寄せられた。

(柴田紗英)

(ベラルーシ)

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