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フィリピン産アボカド、日本市場向けに初出荷(フィリピン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月22日 10時10分

添付資料PDFファイル(127 KB)

フィリピン農業省は11月17日、フィリピン産アボカド(ハス種)が日本への市場アクセスを獲得して初めて、同国南部のミンダナオ島から出荷されたと発表した。

フィリピンにはミカンコミバエ種群が発生しているため、これまで日本では同国産のアボカド生果実の輸入は禁止していたが、2011年8月にフィリピン政府が同国産アボカドの日本市場へのアクセス要請を開始した。その後、両国間でミカンコミバエ種群に対するリスク管理措置の協議(2012年~2018年)や、2023年6月には現地調査によりリスク管理措置案の実効性の確認などを経て、11月8日以降、条件付きで輸入が解禁された。

フランシスコ・ティウ・ラウレル農業相は、日本への生鮮アボカド輸出の実現は、フィリピンの高品質な農産物の輸出拡大に対する献身的な取り組みの証しだとし、日本への市場アクセスを契機に、同国で栽培されたアボカドが他の国際市場への輸出にもつながるだろうとの期待を示した。

2023年のフィリピンのアボカド輸出は、数量ベースで1,041トン、金額ベースで約216万ドルだった。輸出先は中国、マレーシア、韓国、シンガポール、香港の5カ国・地域だった(添付資料表参照)。

フィリピン農業省植物産業局ディレクターのジェラルド・グレン・パンガニバン氏によると、フィリピン政府は2025年の日本向け輸出について、数量ベースで約484トン、金額ベースで約158万ドルを計画しているという(11月18日付「フィル・スター」紙)。

計画どおりに輸出が実行されれば、日本はフィリピンにとって、中国と並ぶ主要なアボカドの輸出先となることが見込まれる。なお、日本の財務省貿易統計によると、日本の2023年のアボカド輸入は、数量ベースで6万1,654トン、金額ベースでは約225億円で、主な輸入元はメキシコやペルーだ。

(中村和生)

(フィリピン)

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