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中国自動車市場、韓国メーカーのシェアは1%未満が常態化か(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月23日 1時5分

添付資料PDFファイル(86 KB)

中国の乗用車市場信息聯席会(CPCA)は10月18日、9月の中国乗用車市場に関する分析報告(以下、報告)を発表した。同報告では、乗用車の販売台数は前年同月比4.5%増の210万8,975台だった(注)。また報告では、各国メーカーの販売台数も発表されている。中国系自動車メーカーの販売台数は24.1%増の133万7,023台と大幅に販売台数を伸ばしている。一方、日系は20.8%減の26万6,532台、ドイツ系も14.1%減の35万105台と販売台数が減少している。中でも、韓国系は36.9%減と販売台数が大きく減少した。

韓国系は、2012年から2014年までは中国の乗用車市場で8%を超えるシェアがあったが、2015年以降、年々シェアが低下しており、その傾向は変わっていない(添付資料表1参照)。2024年9月の国別のシェアでは、中国系メーカーが63.4%、ドイツ系16.6%、日系12.6%、米国系5.7%、韓国系0.8%、フランス系0.2%、その他欧州系0.7%だった。韓国系は2024年8月以降、2カ月連続でシェアが1%を下回っている(添付資料表2参照)。

中国の北京汽車と韓国の現代自動車の合弁自動車メーカーである北京現代汽車の呉周涛総経理は、第27回成都国際モーターショー初日の8月30日のインタビューで「中国市場が非常に複雑かつ困難であることは誰もが知っている。短期的にみると混乱することはやむをえないが、長期的にはそうではない」と述べた。また、「私たちは輸出を通じて国際市場を開拓し、中国国内市場と海外市場の輸出割合を半分ずつにしていく」とし、中国から海外への輸出にも力を入れる姿勢を見せた。

(注)CPCAの発表する各国メーカー販売台数はセダン、多目的乗用車(MPV)、スポーツ用多目的車(SUV)を対象とした小売り台数だが、中国自動車工業協会(CAAM)の発表する乗用車販売台数はセダン、MPV、SUVに加え、クロスオーバーSUVも対象とした卸売り台数となるため、販売台数は一致しない(2024年10月22日記事参照)。

(高橋大輔)

(中国)

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