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オルバーン首相、EU議長国就任直後にウクライナ大統領と会談、2国間関係の軟化を図る(ハンガリー、EU、ウクライナ、ロシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月8日 0時20分

ハンガリーのオルバーン・ビクトル首相は7月2日、EU理事会(閣僚理事会)の議長国(EU議長国)に就任(2024年7月5日記事参照)した翌日にキーウを訪問、ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領と会談を行った。これはオルバーン首相にとって、EU議長国としての初の公式訪問となった。ロシアがウクライナに侵攻した2022年2月以降、多くのEU首脳がキーウを訪問する中、オルバーン首相は一度も同地を訪問しておらず、EU議長国としての誠実な協力姿勢を見せるかたちになった。政府の発表によると、今回の訪問の主な目的は、ウクライナの平和を取り戻す可能性について、さらには、両国の2国間関係におけるトピックについて協議することだった。

会談でオルバーン首相はゼレンスキー大統領に対し、順序を逆にして、期限付きの停戦によって和平交渉を加速させられないかを検討するよう求めた。また、議長国在任中はウクライナのために喜んで協力し、できることは何でも支援すると約束した。また、EU理事会のために会談に関する報告書を作成し、それに基づいて必要な欧州の決定が採択されることを示唆した。さらに、2国間関係を解決するために包括的な協力協定を締結する意向があることも示した。

2国間関係について、オルバーン首相は、会談は建設的なものだったとコメントした。また報道によると、ゼレンスキー大統領は「本日協議した内容は、両国関係の全ての分野を規定し、両国にとって相互に有益となる、将来の2国間文書の礎となるものだ」と、会談後の記者会見で語った。

親ロシアで知られるオルバーン首相のキーウ訪問に対して、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、ハンガリーが自国の国益を後回しにしてでもEU議長国としての役割を果たさなければならないとコメントし、今回の動きに理解を示した(「ウクライナ・プラウダ」7月2日)。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー、EU、ウクライナ、ロシア)

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