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中銀が政策金利の引き下げ継続、4.50%に(チェコ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月6日 9時40分

添付資料PDFファイル(132 KB)

チェコ国立銀行(中央銀行)は8月1日の定例金融政策会議で、翌2日付で政策金利を0.25ポイント引き下げて4.50%とすることを決定した(プレスリリース)。中銀は同時に、ディスカウントレート(割引率)とロンバートレート(債券担保貸付金利)も0.25ポイントずつ引き下げ、それぞれ3.50%、5.50%とした。

中銀は政策金利を2022年6月以降、約1年半にわたり7.00%に据え置いていたが、2023年12月に利下げに転じ(2023年12月25日記事参照)、今回で6回連続の引き下げとなった(添付資料図参照)。ただし、引き下げ幅は、2024年2月から前回(6月)まで4回連続で実施した0.5ポイントから縮小した。

中銀は、消費者物価指数(CPI)上昇率(インフレ率)がインフレ目標の2.0%にまで低下したことを受けて、物価の安定が回復したと判断する一方で、インフレ圧力がなお存在するとも指摘している。主なインフレリスクとしては、民間・公共両部門の賃金引き上げ圧力の上昇や、サービス部門の価格上昇の持続などを挙げている。今後の金利設定に際しては、低インフレ環境の持続状況や、通貨チェコ・コルナの為替レートの推移、財政政策の経済への影響、労働市場の状況、内需・外需の動向、国外の主要中央銀行の動向などを分析した上で判断するとしている。

中銀は同日公表した夏季経済予測で、2024年のインフレ率を5月に発表した春季経済予測2024年5月8日記事参照)の2.3%から2.2%に下方修正した。2025年の予測は2.0%を据え置いた。2024年の実質GDP成長率は1.4%から1.2%に下方修正した一方で、2025年は2.7%から2.8%に上方修正した。また、今回新たに2026年の見通しを公表、インフレ率は2.0%、実質GDP成長率は2.4%としている。

(中川圭子)

(チェコ)

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