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外出可能時間帯の人出が増加、銀行は混雑、食品調達は可能(バングラデシュ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月26日 10時40分

バングラデシュでは、7月上旬から公務員採用にかかるクオータ制度(注)を巡って、学生によるデモが頻発し(2024年7月25日記事参照)、政府が発令した外出禁止令は25日現在も継続している。前日の24日から午前10時~午後5時の外出が可能となり、25日午前1030分ごろにダッカのグルシャン2地区の商業エリアでは、出勤中と思われる人と車両の往来が増加していた。24日午後4時ごろには、外出可能時間内に帰宅を目指す車両の軽い渋滞も見られた。

写真 人の往来が増加したグルシャン2の道路状況(7月25日、ジェトロ撮影)

人の往来が増加したグルシャン2の道路状況(7月25日、ジェトロ撮影)

政府機関や銀行などは24日から午前11時~午後3時の時間帯で業務を再開している。「ジャパンデスク」を有する中で国内最大手銀行のイースタン・バンク(Eastern BankEBL)の同デスク担当者のシーファット・ジャハン氏によると、「724日からバングラデシュ銀行(中央銀行)の指示に従い、営業を行っている。外出禁止令の発出以降は銀行を閉鎖していたため、24日初日から銀行は混み合っているが、順次取引を進めている。週明け以降も引き続き中央銀行のガイドラインに従って営業を行う予定だ。日本企業からの各種相談を歓迎する」と話した。

食品・日用品の供給増加

外出禁止令のため、自宅の食材の在庫でしのぐ家庭が大部分だったが、24日からは買い物も比較的しやすくなった。現地報道では、同日から食料品や必需品の供給が増加し、価格も落ち着いてきたが、依然として通常よりも高い水準にある(「フィナンシャル・エクスプレス」紙725日)。

また、日本人を含む外国人駐在員や現地富裕層が居住するバリダラ地区内にある店舗では、24日段階で食料品や生活日用品は豊富に販売されていた。買い物などで外出する際には、安全を確保した上で、外出可能時間に行うことを徹底する必要がある。26日以降の措置については未発表のため、バングラデシュ在留者は現地メディアや報道の最新情報を入手することが求められる。

写真 バリダラ地区内の食品店内の様子(7月24日、ジェトロ撮影)

バリダラ地区内の食品店内の様子(7月24日、ジェトロ撮影)

(注)1971年のバングラデシュ独立戦争を戦った「フリーダムファイター」の親族に、公務員採用で特別優遇枠を割り当てる制度。政府が2018年に同制度の廃止を決定したことに対して、最高裁判所高等裁判部が2024年6月に違憲判決を出したこと発端に、同制度の改革を求めて全国規模で学生団体によるデモや交通封鎖を通じた抗議運動が続いていた。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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