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留学生と神奈川県内企業との就職促進交流会が開催(横浜)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月22日 0時20分

ジェトロは2024年12月6日に横浜市立大学および横浜国立大学とともに、高度外国人材の活躍促進を目的に、留学生と神奈川県内企業との交流会を開催した。両大学が主催しており、留学生の日本国内での就職率引き上げを目指す「かながわ留学生就職促進プログラム」の一環として実施され、両校在籍者を中心とした20人の留学生と県内企業5社が参加した。留学生の内訳としては中国籍の学生が多く、韓国、インド、南アフリカ共和国などの出身の学生がいた。日英両言語での開催としたため、日本語能力検定N1~N5と幅広い日本語レベルの学生が参加した。

写真 留学生と企業の交流(ジェトロ撮影)

留学生と企業の交流(ジェトロ撮影)

日本国内で就職する留学生は増加傾向にある。2021年度と2022年度の日本学生支援機構の調査を比較すると、日本国内において就職をした学部課程の留学生の割合は32.7%から37.6%へ、修士課程では24.6%から29.0%へとそれぞれ5ポイント程度増えている(注)。今後も高度人材の定着を図るべく、ジェトロとかながわ留学生就職促進プログラムでは、留学生と留学生の雇用を希望する国内企業の交流を推進している。

参加した学生の中には、「日本企業が思っていたよりも積極的に留学生を採用していることがわかり、これからは怖がらずに就職活動に挑戦したい」といった前向きなコメントがあった。参加した神奈川県内企業からは、「今回の交流会は横浜の両国公立大学に通う留学生とコンタクトを取ることができて良かった」とのコメントがあつた。また、他の参加企業からは、「最低3年間日本で働き、その後海外でも経験を積みたいと考えている学生や、マネージャーになるまでにどのようにキャリアを積んでいきたいか明確な学生が多く、将来について真剣に取り組んでいることが分かった」などポジティブな反応が多かった。交流会は互いを知るだけにとどまらず、今後、今回交流した企業に就職を希望する留学生は、企業選考に申し込み、面接を受けていく流れとなる。

交流会の企画・運営を担当した横浜市立大学キャリアセンターの河瀬恵子キャリア支援コーディネーターによると、日本で職務経験を積んだ後に母国での就職や起業、他国での大学院進学など、日本で学ぶ留学生のキャリア志向が多様化しているという。同氏は「留学生は自らのキャリアを高めることへ極めて貪欲だ。今回のように、世界で勝負できる日本の優れた技術力や、社員の方のプロフェッショナリズムを企業の経営を担う方たちから直接語っていただくことで、日本で働く魅力を留学生たちに感じてもらいたい」と語った。また、横浜国立大学の増田克子外国人留学生就職支援コーディネーターは「対面交流会を開催し、双方の価値観や文化的背景を理解しておくことは入社後の定着を考える上で非常に意義深いと考える」とコメントした。

かながわ留学生就職促進プログラムウェブサイトでは、高度外国人材の留学生の「インターンシップ」と「企業見学ツアー」の協力企業を募集している。また、留学生採用を検討中の企業に対しては、準備のサポートやセミナーも実施している。

(注)独立行政法人日本学生支援機構「2021(令和3)年度外国人留学生進路状況調査結果」および「2022(令和4)年度外国人留学生進路状況調査結果」に基づく。

(大東千潤)

(横浜)

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