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上半期の自動車生産、前年同期比17.4%減の76万1,240台に(タイ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月31日 0時35分

添付資料PDFファイル(976 KB)

タイ工業連盟(FTI)は7月25日、6月の自動車生産台数が前年同月比20.1%減の11万6,289台だったと発表 した(添付資料表参照)。今回の発表によると、6月の部門別では、乗用車が14.5%減の4万3,033台、開放式の荷台がある小型貨物自動車・ピックアップトラックなどの商用車が23.1%減の7万3,256台だった。自動車生産台数全体の70.3%を占める輸出向けは3.7%減の8万1,767台、国内販売向けは43.1%減の3万4,522台だった。

2024年1~6月累計の自動車生産台数は、前年同期比17.4%減の76万1,240台だった。部門別では、乗用車が11.8%減の28万3,223台、ピックアップトラックなどの商用車が20.4%減の47万8,017台。また、輸出向けが2.7%減の51万6,183台、国内販売向けが37.3%減の24万5,057台だった。この結果を受けて、FTIでは2024年通年の自動車生産見通しを年初計画の190万台から170万台(国内販売向けを75万台から55万台に20万台下方修正、輸出向けは期初の115万台を据え置き)に20万台下方修正した。

国内販売台数では、家計債務上昇に伴う自動車ローンの審査厳格化により、6月は前年同月比26.0%減の4万7,662台。1~6月累計は前年同期比24.2%減の30万8,027台だった。

企業の動向をみると、中国メーカー(注1)は、バッテリー式電気自動車(BEV)を中心に、2024年に入っても販売の攻勢を強めており、1~5月累計の乗用車販売シェアは19.4%、2023年通年では17.1%だった。他方、日本メーカーのシェアは1~5月累計では63.3%で、2023年通年では67.0%だった(添付資料図1参照、注2)。

商用車販売シェアでは、1~5月累計の中国メーカーは4.3%、2023年通年では7.1%だった。日本メーカーのシェアは1~5月累計で86.2%、2023年では84.2%だった(添付資料図2参照)。自動車全体の総販売シェアをみると、中国メーカーの1~5月累計は10.1%、2023年通年では10.9%だった。日本メーカーの1~5月累計は77.3%、2023年通年は77.8%だった(添付資料図3参照)。

6月の完成車の輸出台数は前年同月比0.3%増の8万9,071台、その輸出額は12.8%増の約631億バーツ(約2,650億円、1バーツ=約4.2円)だった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は11.2%増の約841億バーツだった。

1~6月累計では、完成車の輸出台数が前年同期比1.9%減の51万9,040台、輸出額は10.4%増の約3,635億バーツだった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は9.6%増の約4,857億バーツだった。

(注1)中国企業には、長城汽車(GWM)や上海汽車(MG)、哪吒汽車(NETA)、BYDなどが含まれる。

(注2)国内販売台数に占めるブランド別のシェアは、本稿執筆時点(出所:タイ国トヨタ)で入手可能だった2024年1~5月のデータに基づいて作成している。

(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)

(タイ)

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