EUの2020年の新車登録台数、前年比マイナス23.7%と記録的な減少(EU)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2021年1月20日 16時50分

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欧州自動車工業会(ACEA)は1月19日、EU26カ国(マルタを除く、注)の2020年の乗用車の新規登録台数(暫定値)が994万2,509台だったと発表した。前年比で23.7%(308万6,439台)減少し、ACEAが統計を始めた1990年以降最大の落ち込みとなり、また、全ての国で2桁減を記録した(添付資料表参照)。欧州の4大市場の中で最も落ち込んだのはスペイン(32.3%減)で、これにイタリア(27.9%減)、フランス(25.5%減)が続き、いずれもEU平均を上回る減少率だった。しかし、欧州最大市場のドイツは19.1%減と、他国と比較するとやや抑えられた。

生産と販売双方で、新型コロナ危機の大きな影響受ける

2020年の欧州の自動車業界は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、工場の操業の一時停止や販売店の休業を余儀なくされるなどの甚大な影響を受けた。ACEAは2020年10月の発表で「新型コロナ危機」の影響による工場の操業停止などにより生産が不可能となった乗用車・小型商用車は、2020年1~9月の間で402万4,036台に上ったと推計し、2019年の生産台数の22.3%に相当するとしていた。販売も、新型コロナウイルス関連規制の強化と緩和が繰り返された影響が色濃く出る結果となった。

月別の乗用車の新車登録台数(添付資料図参照)を見ると、欧州の一部の国で初めてロックダウンが実施された3~5月には、前年同月比で5割以上の減少(4月は76.3%減)となった。その後は9月に3.1%増と、2020年に入って初めて前年同月比でプラスになるなど、秋にかけてやや持ち直した。しかし、感染第2波の到来により、再びロックダウンの実施など規制が大幅に強化された11月には前年同月比12.0%減となり、再び落ち込んだ。

また、4大市場以外の国の2020年の乗用車の新規登録台数を見ると、クロアチア(前年比42.8%減)、ブルガリア(36.8%減)、ポルトガル(35.0%減)がEUの中で最も減少幅が大きい上位3国となった。反対に、減少幅が最も抑えられたのは、デンマーク(12.2%減)、リトアニア(12.9%減)、フィンランド(15.6%減)の3カ国だった。

(注)ACEAでは、マルタはデータ入手不可能として、統計に含めていない。

(滝澤祥子)

(EU)

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