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北部のラホールで大気汚染が深刻化(パキスタン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2023年11月27日 14時25分

カラチと並ぶパキスタン2大都市の1つ、北部のパンジャブ州都ラホールで、スモッグによる大気汚染が深刻な状態になっている。同州政府は11月17日に政令を発出し、ラホールを含む州内主要10都市で18日に交通制限を行い、全ての教育機関を休校とした(オンライン授業は可、「ドーン」紙11月18日)。また、同州は18日、スモッグによる大気汚染が市民の健康への差し迫った脅威となるとして、ラホール地域とグンジュランワラ地区(ラホールの約60キロ北)で20日から26日まで、戸外活動時のマスク着用を全市民に義務付ける政令も発出した。

ラホールでは、コメや麦の収穫で出たわらの野焼きや、レンガ工場の排煙、古いバイクやオートリキシャ(三輪車)の排気ガスなどがスモッグ発生の複合要因と指摘されている。特に雨が少なく空気の乾燥する冬期は、大気汚染が悪化する傾向にある。

同市では、ホンダアトラスカーズ(四輪)、アトラスホンダ(二輪)、サンパック(サンデン、カーエアコン)、ニュートリコモリナガ(育児用粉ミルク)、日本ペイントなどの日系企業8社が操業している。ラホールに勤務する日本人駐在員は23日、ジェトロの取材に「大気汚染がひどく、外の見通しも悪い。学校では子供たちにマスクを着用させ、屋外体育は休止している。自宅の室内でも空気が悪く、空気清浄機を24時間稼働させている」と語った。

また、大気質を指数化した代表的な指標の「エア・クオリティー・インデックス(AQI)」(注)で、23日午後4時時点のラホールは「306」と、6段階評価で最下位の「危険(Hazardous)」な状態となった(IQAirウェブサイト)。

パキスタンの最大都市で日系企業24社が集積するカラチ(シンド州)でも、大気汚染は問題となっており、カラチのAQIは23日午後4時時点で「176」と、「不健康(Unhealthy)」となっている。カラチはラホール以上に人口が多いが、アラビア海から風が吹き込むためか、スモッグは多少緩和されているようだ。

写真 スモッグでかすむカラチ市内(11月23日、ジェトロ撮影)

スモッグでかすむカラチ市内(11月23日、ジェトロ撮影)

(注)大気質指数(AQI)は、大気汚染中の大気汚染物質濃度とそれに関連する健康リスクの測定値。測定される大気汚染物質はPM2.5PM10、一酸化炭素、二酸化硫黄、二酸化窒素、対流圏オゾンの6種類。

(山口和紀)

(パキスタン)

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