中国・西安で日本のヘルシー食品の消費者向けPRイベント開催（中国、日本）

中国陝西省西安市の中大国際デパート（南大街店）1階ホールで8月17～18日、一般消費者向けの食品PR共同イベント「知食分子・Xi’an軽食文化節」（注）が開催された。日系食品メーカー14社と日本食品・酒類インポーター4社、日本の調味料を製造する中国のメーカー2社が参加した。健康理念を前面に出し、「集市（時間限定のマーケットイベント）」というかたちで、デパートを訪れた客に日本の菓子や調味料、飲料水、酒などの試飲試食、販売を行った。会場では、キユーピー（中国）が同社調味料を活用した子供向け調理体験イベント「楽しい健康的なサンドイッチ教室」を開催し、多くの家族連れが参加した。

イベント来場者は一般消費者が多かったが、西安の飲食店や小売業者など約60人の専門バイヤーも来場した。出展した西安美昌商貿の王万強総経理は「ますます強まる中国消費者の健康志向に応えられる日本食品をより多くの人に知ってもらうことが目的の1つだが、多くの一般消費者が日本食品や酒類、飲料に興味を持っていることを専門バイヤーに見せることで、バイヤーの購買意欲を高めることも大事だ」とコメントした。

同じく出展者のヤクルト（中国）西安の張康娜・公共関係課長は「今回のイベントで260本のヤクルト商品を販売できた。また、多くの専門バイヤーと接触することができ、自動販売機でのヤクルト商品の販売や、ヤクルト商品を使用した飲料開発などについて、商談や連携が実現できることを期待している」とコメントした。今回のイベントを高く評価し、今後の開催について積極的に参加する意思を示した。

来場した子供連れの母親からは、「子供はサンドイッチづくり体験に参加し、私はさまざまなおいしい日本食品を試食し、ドレッシングと乳酸菌飲料も買った。非常に良いイベントだった」とコメントした。また、日本料理店経営者からは、「インポーターから、当店で現在取り扱っている海苔よりおいしいものがあると聞いて見に来た。コストなどを見て購入の可否を判断したい」といった声もあった。

このイベントは「農林水産物・食品 輸出支援プラットフォーム」事業の一環として行われ、日中経済協会（日本）北京代表処が後援機関となって開催された。

イベントの様子（ジェトロ撮影）

キユーピー子供向けサンドイッチ教室（ジェトロ撮影）

（注）今回のイベント名の「知食分子」には、「食を知る人」という意味が込められており、同じ発音の「知識分子」（中国語で「知識人」を表す）という言葉をもじり、おしゃれ感を出している。「Xi’an」は西安の英語訳。加えて、重たくなくヘルシーな食品であることを強調するために「軽食」という言葉を使っている。「文化節」は文化フェスティバルの意味。

（王瑩）

（中国、日本）