米カリフォルニア州と西海岸の港湾が洋上風力発電開発に関する合意発表(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月24日 1時15分
米国カリフォルニア州土地委員会(CSLC)とロングビーチ港、フンボルト港は12月18日、カリフォルニア沖合での浮体式洋上風力発電開発の推進に向けて合意したことを発表した。両港は西海岸の沖合20~30マイル(約32~48キロ)の場所に、風力タービンを組み立てるための開発を進めているが、今回の合意はその開発で重要となる港湾インフラ整備に焦点を当てている。
カリフォルニア州では、2045年までに100%再生可能エネルギーに移行するという目標を掲げており、ロングビーチ港とフンボルト港は同州エネルギー委員会(CEC)の洋上風力戦略計画で、浮体式洋上風力発電の主要サイトとして指定されていた。同計画では、洋上風力発電から最大25ギガワット(GW)のエネルギーを得ることを目標としており、今回発表した開発内容は目標達成に向けて大きく寄与することが期待される。
同州のエレニ・クナラカス副知事はこの合意に対し「カリフォルニアのクリーンエネルギーの道のりで画期的な一歩だ」と述べた。また、ロングビーチ港のマリオ・コルデロ最高経営責任者(CEO)は「この合意は、カリフォルニア州の有権者が最近承認したクライメート・ボンド(注)と州の公約と相まって、業界と同州の港湾がプロジェクトに投資し、何千もの高給の雇用を創出することになると自信を持っている」とコメントしている。
海事専門ニュースサイト「gCaptain」(12月18日)では、カリフォルニアの洋上風力発電産業は、2022年12月に実施された洋上風力発電用地のリースオークションで7億5,700万ドル以上を調達したことを受け、大きな勢いを得たと評価されている。しかし、トランプ次期政権は洋上風力発電開発に反対を表明しており、業界の将来は潜在的な課題に直面しているとしている。
(注)気候変動の影響に対処することを目的として環境・エネルギー分野に資金を投入するため、カリフォルニア州が100億ドルを借り入れるもの。
(堀永卓弘)
(米国)
この記事に関連するニュース
-
記録的な貨物取扱量が続く米西海岸、関税引き上げ見越した輸入前倒しの動きも(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月24日 1時25分
-
バイデン米政権、2035年までに温室効果ガス61~66%削減目標を発表(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月23日 10時50分
-
スリランカで海事産業セミナー開催、日本からの投資に期待(スリランカ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月20日 0時20分
-
世界最大規模の浮体式洋上風力発電プラットフォーム、中国広東で稼働開始
Record China / 2024年12月15日 5時0分
-
米主要港の10月小売業者向け輸入コンテナ量は前月比1.2%減もトランプ氏の関税計画見越し輸入増続く見通し(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月11日 13時0分
ランキング
-
1「韓国の信頼や経済に深刻な打撃」党利党略で大統領代行まで職務停止、前例なき政治混乱
産経ニュース / 2024年12月27日 18時52分
-
2車暴走の男に死刑判決=35人死亡、財産分与に不満―中国・珠海
時事通信 / 2024年12月27日 23時35分
-
3パナマ大統領、トランプ氏と「話すことはない」 中国の干渉疑惑も否定
AFPBB News / 2024年12月27日 10時36分
-
4ブイは「気象観測目的」 中国外務省報道官が設置認める 「合理的で合法的」
産経ニュース / 2024年12月27日 18時59分
-
5北朝鮮兵1人がウクライナ側の捕虜に…兵士は死亡 韓国情報機関
日テレNEWS NNN / 2024年12月27日 18時16分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください