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笛吹市の桃が英国ハロッズで販売、事業者による初めての輸出の取り組み(山梨、英国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月14日 0時0分

山梨県笛吹市の果物販売事業者マルサマルシェが海外輸出に初めて取り組み、8月1日から英国ロンドンの高級百貨店ハロッズの果物コーナーに桃が並んだ。

ハロッズでは2023年12月以降、イチゴや静岡クラウンメロンなど日本産果物が販売されている(2023年12月22日記事2024年4月30日記事参照)。ジェトロは、その輸入を手掛けるアバンチ・アジア(以下「アバンチ」)のゲイリー・ファン最高経営責任者(CEO)を、日本有数の桃産地である笛吹市と連携して2024年3月に同市に招き、マルサマルシェなど初めて輸出に取り組む果物事業者への訪問・商談を実施していた。

ファン氏は笛吹市を訪問した後、「日本でも最高級の桃を生産する秘技と、桃の糖度を高めるために日光を最大限当てる方法について生産者に説明してもらった」「地元生産者と直接協力してこの夏、最高級の桃を英国にお届けする」とSNSで発信していた。

アバンチは、笛吹市内の果物貿易商社の新亜商事と連携して日本産果物の販売に取り組んできた。桃とブドウについては、JAフルーツ山梨とJAふえふきの協力の下、山梨県産の商品をロンドンの高級レストラン・小売店で販売してきた実績があり、7月11日から始まったハロッズでの桃の販売は、JAフルーツ山梨が出荷する山梨県産からスタートした。

マルサマルシェにとって初めての輸出となる桃約35キログラムも8月1日からハロッズで販売され、1玉20ポンド(約3,760円、1ポンド=約188円)で販売されている。スペイン、イタリアなど欧州産の桃の約4倍の価格だが、ロンドンの消費者からは「とても大きくてジューシー。今まで食べた桃の中で一番おいしい。香りも最高だ」と好評を得ている。

マルサマルシェの辻千鶴氏は「英国で歴史を有する老舗高級百貨店ハロッズに、当社として初めての輸出ができたことは光栄だ。丹精込めて生産し自信を持って出荷した桃を英国の消費者に届けることができうれしく思う」と喜びを表した。

写真 ハロッズでのマルサマルシェの桃(ファン氏提供)

ハロッズでのマルサマルシェの桃(ファン氏提供)

(濱田哲一、林伸光)

(山梨、英国)

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