ジェトロ、ラスベガスで米各地のエコシステムビルダーとの協業促進イベント開催（米国）

ジェトロは1月8日、米国ネバダ州ラスベガスで、「Ecosystem Builder’s Summit 2025 at CES」と題したイベントを開催した。同イベントは世界最大の先端技術見本市「CES 2025」会期に合わせ、米国西海岸と東海岸、中西部のエコシステムを牽引するアクセラレーターなどのエコシステムビルダーと、大手を中心とする日本企業とのネットワークを構築することを目的に開催し、79社103人が参加した。

セミナーを視聴する来場者（ジェトロ撮影）

登壇したエコシステムビルダーは、中西部からロボティクス、エネルギー技術、医療機器など、製造業の革新を広く支援するmHUB（イリノイ州）、イリノイ州シカゴ大学にあるイノベーション支援機関のPolsky Center（イリノイ州）、製造業のイノベーションを推進するアクセラレーターのIndustry4.0（ミシガン州）、西海岸からカリフォルニア大学バークレー校のアクセラレーターのBerkeley SkyDeck（カリフォルニア州）、東海岸からフィンテック、リテールテック、ヘルス・バイオテック、サイバーセキュリティーなどのテック分野で事業開発支援プログラムの設計・構築を専門とするアクセラレーターのQUAY ACCELERATION（ニューヨーク州）の5人。ジェトロ・シカゴ事務所の中川崇所長がベンチャーキャピタル（VC）投資や米国エコシステムの概況を説明した後、活動を行う分野も拠点もさまざまで、独自の特徴と強みを持つエコシステムビルダーがそれぞれの活動内容や支援・協業などの実例を紹介した。続いて、Q＆Aセッションとネットワーキングを行い、登壇者と参加者が積極的に事業連携に向けた意見交換や情報収集をする様子が見られた。

プレゼンテーション後のQ＆Aセッション（ジェトロ撮影）

セミナー参加者からは、「エコシステムの地域特性や各アクセラレーターの事業内容について理解が深まり、ネットワーキングでパートナーシップの可能性を議論することもできたため、非常に有意義だった」との声が複数あり、今後の具体的な連携を模索する企業の姿があった。

（住谷紗恵子）

（米国）