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環境配慮車の輸入関税引き下げ、年5万台までは無税に(アルゼンチン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年2月6日 0時35分

添付資料PDFファイル(139 KB)

アルゼンチン政府は1月31日、政令49/2025号を公布し、一定の条件を満たした環境配慮車の輸入関税を引き下げ、年間5万台を上限に輸入関税を無税とした。また、この措置の有効期限を発効から5年間とした。

対象となるのは、メルコスール対外共通関税分類番号(NCM)8703.40.00、8703.50.00、8703.60.00、8703.70.00、8703.80.00に該当する完成車(CBU)、セミノックダウン(SKD)、コンプリートノックダウン(CKD)で、メルコスール域外原産のもの。対象となる技術は、従来の内燃機関に代わる動力技術を使用した自動車で、具体的にはハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)、燃料電池車(水素自動車)で、FOB価格が1万6,000ドルを超えないことを条件としている。

ただし、上記の条件を満たしていても、バッテリー重量を含まない空車重量が400キロ以下、最大出力が15キロボルト(kv)以下、航続距離は80キロ以下の人員輸送用のEVは今回の措置の対象外となっている。

アルゼンチン自動車販売代理店協会(ACARA)によると、2024年のHEV、マイルドハイブリッド車(MHEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)のEV新車販売(登録)台数は、前年比48.4%増と大幅に伸びた(添付資料図参照)。販売台数の伸びを支えたのはHEVで、特にトヨタのカローラクロス、カローラの両HEVが販売台数全体を押し上げた(添付資料表参照)。中国メーカーのEVでモデル別販売台数上位50位に入ったのは、北京汽車(BAIC)のEU5(BEV)のみで、2024年の販売台数は15台にとどまった。

なお、連邦政府が環境配慮車の輸入関税を引き下げた一方で、ブエノスアイレス自治市政府は2025年度から環境配慮車への自動車登録税(Patente)の減免措置を縮小している。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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