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中銀が5回連続で政策金利引き下げ、4.75%に(チェコ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月5日 0時20分

添付資料PDFファイル(132 KB)

チェコ国立銀行(中央銀行)は6月27日の定例金融政策会議で、翌28日付で政策金利を0.5ポイント引き下げて4.75%とすることを決定した(プレスリリース)。中銀は同時に、ディスカウントレート(割引率)とロンバートレート(債券担保貸付金利)も0.5ポイントずつ引き下げ、それぞれ3.75%、5.75%とした。

中銀は2023年12月に、2022年6月の引き上げ以降据え置いてきた政策金利を変更し、7.00%から0.25ポイント引き下げた(2023年12月25日記事参照)。以来、今回で5回連続の引き下げとなり、金利は2022年4月以降で最低の水準となった(添付資料図参照)。

中銀は、2022年9月には前年同月比で18.0%に達した消費者物価指数(CPI)上昇率(インフレ率)が2024年2月に中銀のインフレ目標2.0%にまで低下し、3月も同上昇率を維持したことを受けて、国内物価の安定回復が確認されたと判断した。その後、インフレ率はやや上昇し、4月は2.9%、5月は2.6%だったが、依然としてインフレ目標の許容範囲内にあると指摘している。

一方で中銀は、金融政策は長期的には引き締めを維持するとしている。民間・公共両部門の賃金引き上げ圧力の上昇や、サービス部門の高インフレ率の持続などにより、インフレ率が2024年第3四半期(7~9月)以降、インフレ目標の許容範囲上限(3.0%)に近づき、長期的に高止まりする可能性を指摘している。そのため、次回(8月1日)の定例金融政策会議以降は、金利引き下げ幅を縮小、あるいは金利据え置きとする可能性が高いとしている。

(中川圭子)

(チェコ)

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