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米大統領選の開票進む、結果は残る激戦5州の結果次第(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月6日 16時15分

米国の大統領選挙の投票が11月5日に行われ、全米各地で開票が進んでいる。事前の各種世論調査では、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領の支持率が激戦7州で拮抗(きっこう)しており、大接戦が予想されていた(2024年11月1日記事参照、米国大統領選の仕組み~スイングステートとは)。

開票は時差の関係で東部の州から順次進んでいる。米東部11月6日午前1時0分時点(現時点)で、激戦州のうちノースカロライナ、ジョージアでトランプ氏の勝利が報じられた。これを受け、選挙人獲得数はハリス氏が210人、トランプ氏が246人となった(当選ラインは270人、米国大統領選の仕組み~本選挙)。残る5つの激戦州での得票率は次のとおり。

アリゾナ州(開票率:51%):ハリス氏49.2%、トランプ氏49.9%
ミシガン州(60%):ハリス氏46.0%、トランプ氏52.3%
ネバダ州(75%):ハリス氏47.5%、トランプ氏50.9%
ペンシルベニア州(90%):ハリス氏47.8%、トランプ氏51.2%
ウィスコンシン州(86%):ハリス氏47.2%、トランプ氏51.4%

両候補とも、X(旧Twitter)を通じて有権者に「投票所の終了時間になっても今並んでいるのならとどまるように。あたなにはその声を届けるための投票権がある」(ハリス氏)、「ペンシルベニアよ、あと1時間だ。投票所は現地の午後8時に閉まる」「それまでに並べば投票できる。今すぐ投票所に向かい、列にとどまるのだ」(トランプ氏)などと、呼びかけていた。いずれの激戦州でも、期日前投票や郵便投票の開票のタイミング次第で、両候補の得票率が変動する可能性があり、州によっては前回同様、結果確定まで数日かかる可能性も指摘されている。

5日には連邦議会上下院の選挙と11州(注)の知事選も行われた。中でも現118議会(2023年1月3日~2025年1月3日)で民主党が多数党の上院で、事前の予想どおり共和党がその座を奪還するかが注目された。全100議席中、今回の改選対象は34議席で、各種世論調査を踏まえた事前予想では、そのうち共和党が13議席で優勢とされていた。現時点では予想どおり13議席で共和党候補が当確となり、多数党の座を確保した。残るモンタナ州で、共和党候補が民主党現職に勝利すれば、52議席に積み増す可能性も出てきている。現議会で共和党多数の下院では、全435議席が改選対象で、接戦予想の30弱の議席の結果で多数党が決まる。現時点では民主党157議席、共和党184議席で当確が報じられている。

11州での知事選で、事前予想では接戦予想のニューハンプシャー以外は、現職政党が優勢だったが、同州で共和党候補のケリー・アヨット氏が当確となり、全米の州知事の党派構成(民主党23州、共和党27州)は変動しない見通しだ。

ジェトロの特集ページ「2024年米国大統領選挙結果と各国・地域の反応」では、大統領選挙の結果状況と各国の反応に関する最新動向を随時紹介している。

(注)デラウェア(現職:民主党)、インディアナ(共和党)、ミズーリ(共和党)、モンタナ(共和党)、ニューハンプシャー(共和党)、ノースカロライナ(民主党)、ノースダコタ(共和党)、ユタ(共和党)、バーモント(共和党)、ワシントン(民主党)、ウェストバージニア(共和党)の11州。

(磯部真一)

(米国)

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