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モルディブから食品バイヤーを初招聘、群馬産食材をPR(群馬、モルディブ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月30日 0時50分

添付資料PDFファイル(114 KB)

ジェトロは889日、モルディブで食品・酒類輸入卸事業を展開するサーラ・インターナショナル(Sarah International)を日本に招聘(しょうへい)し、群馬県企業14社(添付資料参照)との視察および商談を行った。

モルディブのリゾートホテルの多くでは日本食レストランが併設されており、現地で漁獲された魚を使った食事を提供している。ジェトロでは、モルディブ市場に多様な日本食材を紹介するため、野菜や果物、肉類や乳製品などの多彩な農畜産物を生産し、モルディブとは逆に海には面していない群馬県にモルディブの食品バイヤーを初めて招聘した。

商談を行ったA社は「現地の日常食であるコメや魚にふりかけて味の変化を楽しめる商品が好評だった」との感触を示し、B社は「ソムリエ資格を持つバイヤーから高評価を得られ、現地料理との相性の良さを実感した」と期待感を示した。

写真 珈琲焙煎工場視察の様子(ジェトロ撮影)

珈琲焙煎工場視察の様子(ジェトロ撮影)

写真 りんご園視察の様子(ジェトロ撮影)

りんご園視察の様子(ジェトロ撮影)

写真 酒蔵の視察の様子(ジェトロ撮影)

酒蔵の視察の様子(ジェトロ撮影)

同社のバイヤーからは「日本からモルディブへの船便は約2カ月かかるため、賞味期限が1年程度と少し期限に余裕のある食品が好ましい。また、平均気温が1年を通じて30度ほどとなるモルディブでは、辛みの強い味付けが好まれる。食品をほぼ輸入に頼っていることから、国外の食材にもなじみがあり、舌が肥えている人が多い」とのコメントが寄せられた。

なお、同社は9月23~25日にモルディブの首都マレで開催された「FHAM 2024(Food and Hospitality Asia Maldives)」に出展し、群馬産品を含む日本食材、酒類をPRした。

モルディブでは日本食材は高級品として扱われており、路面店では日本の3~5倍程度の価格で販売されている。また、その多くがタイやシンガポールなど近隣国で生産されたもので、日本製食品は少ないのが現状だ。他方で、中国や欧米からの富裕層を中心に観光客も多く、高級リゾートに併設される日本食レストランも点在していることから、インバウンドを焦点に充てた事業展開も検討の余地がありそうだ〔「国際観光地における水産物を含む日本産食材調達実態・可能性調査レポート(モルディブ)(2024年3月)〕参照)。

(狩山直紀、大井裕貴)

(群馬、モルディブ)

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