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サムスン電子、2024年は増収増益(韓国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年2月10日 13時35分

添付資料PDFファイル(177 KB)

韓国のサムスン電子は1月31日、2024年第4四半期(10~12月)と2024年通年の業績(連結ベース)を発表した(添付資料表1、2参照)。同年第4四半期の売上高は前年同期比12%増の75兆8,000億ウォン(約7兆5,800億円、1ウォン=約0.1円)、営業利益は約2.3倍の6兆5,000億ウォンと、増収増益となった。

また、同社の2024年通年の売上高は300兆9,000億ウォン、営業利益は32兆7,000億ウォンで、売上高は2022年に次いで過去2番目に高かった。

同社の第4四半期の事業部門別の業績は次のとおり。

(1)DX(Device eXperience)部門(家電、IT、モバイルなど)

売上高は40兆5,000億ウォン、営業利益は2兆3,000億ウォンとなった。MX(Mobile eXperience:無線通信機器部門)は、スマートフォンの新モデルが発売された前期と比較すると、売上高と営業利益が減少した。

VD(Visual Display)は、需要の低迷と市場の競争激化に見舞われたものの、前期比で売上高が増加した。

(2)DS(Device Solutions)部門(半導体など)

売上高は30兆1,000億ウォン、営業利益は2兆9,000億ウォンとなった。メモリーは、HBM(High Bandwidth Memory:広域帯メモリー)、DDR5(Double Data Rate 5、注)などの販売拡大により、第4四半期としては過去最高の売上高を達成した。

システムLSI(大規模集積回路)とファウンドリは、モバイル需要の低迷と、先端技術商品開発にかかる研究開発費の増加などが営業利益を圧迫した。

(3)SDC(サムスンディスプレー)

売上高は8兆1,000億ウォン、営業利益は9,000億ウォンだった。ディスプレーは、中小型パネルの場合、スマートフォンの需要低迷と競争激化により、営業利益が前年同期比で減少した。他方で、大型パネルはテレビの販売拡大を背景に、前年同期比で売上高が増加した。

(4)ハーマン(ハーマン・インターナショナル)

売上高は3兆9,000億ウォン、営業利益は4,000億ウォンだった。安定した電装事業とオーディオ製品の販売拡大により、前期比で売上高が増加した。

サムスン電子は業績発表に合わせ、第4四半期の設備投資の実績も発表した。それによると、同四半期の設備投資総額は17兆8,000億ウォンで、内訳はDS部門の16兆ウォン、ディスプレー部門の1兆ウォンなどだった。

(注)DRAMの規格の1つで、DDR4 SDRAMを改良した第5世代のDDR SDRAM規格。主にパソコンやサーバーのメインメモリーとして利用される。

(橋本泰成)

(韓国)

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