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新体制で初開催の日本文化イベント「ハイパー・ジャパン」、大手食品企業も新たに参加(英国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月13日 0時5分

ロンドンで7月19~21日、英国最大級の日本文化イベント「ハイパー・ジャパン・フェスティバル2024」が開催された。食から漫画、アニメ、ゲーム、伝統文化まで多様な日本の今を紹介するイベントで、20回目を迎えた。主催者によると、3日間で約3万2,000人が訪れ、前年よりも来場者数が1万人増えた。

写真 会場の内部(クロスメディア提供)

会場の内部(クロスメディア提供)

コスプレをした来場者も多数おり、「鬼滅の刃」など最近のアニメキャラクターのほか、ロンドンで舞台公演されている「千と千尋の神隠し」など、スタジオジブリ作品のキャラクターのコスプレも多く見られた。

写真 コスプレをした来場者(クロスメディア提供)

コスプレをした来場者(クロスメディア提供)

会場内では、カレー、おむすび、日本酒など日本にちなんだ食品や、キャラクターグッズ、文房具、工芸品など374の出展者がブースを構え、アニメに出てくる刀のレプリカなどのクリエーター商品も出展された。トレーディングカードゲーム会場、サンリオ「ハローキティ」との写真撮影、痛車(イタシャ)の展示なども来場者を楽しませていた。

写真 キャラクターグッズの出展ブース(ジェトロ撮影)

キャラクターグッズの出展ブース(ジェトロ撮影)

ステージイベントでは、人気テレビ番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で好評を博した芸人「とにかく明るい安村」氏が出演してパフォーマンスを披露するとともに、明治「きのこの山」のキャラクターが共演してユニークな商品プロモーションを行っていた。

写真 ステージでのイベント(ジェトロ撮影)

ステージでのイベント(ジェトロ撮影)

今回は、イベントの主催者クロスメディアがTOPPANホールディングスの子会社となって初めての開催となった(プレスリリース参照)。イベントに合わせて開催されたビジネス交流会で、クロスメディアの佐藤圭樹代表取締役社長は「日本の感動を世界へ」をテーマとするハイパー・ジャパンを中心に据えつつ、食品・酒類、インバウンド、文化事業(文化財やデジタルアーカイブなど)、グッズ商品製造、特化型イベント(ポップアップでの原画展・作品展など)、グッズ商品販売を柱として、TOPPANの強みを生かした文化・IP(知的財産)事業の展開を図っていく方針を語った。同社の担当者によると、今回のイベントについても、TOPPANのネットワークによってカルビーやサントリーなどの新たな企業の参加が実現したという。

英国の調査会社Ampere Analysisの消費者調査によると、英国で日本アニメを楽しむ視聴者の割合は直近4年間で18%から22%に増加しているが、フランス、イタリア、ドイツなど他の欧州の国に比べて低い水準となっている。英国は、日本アニメ以外に英語のエンターテインメントコンテンツが数多く供給されているためと考えられるという。

ビジネス交流会で基調講演を行ったエンタメ社会学者の中山淳雄氏は、アニメや漫画、マーチャンダイジングの海外市場規模が著しく伸長している中、ハイパー・ジャパンを、フランスのジャパン・エキスポや米国のアニメ・エキスポのように成長させていってほしいとの期待を語った。

次回のハイパー・ジャパンは、2025年7月18~20日に開催される予定。

(林伸光、高橋慧多)

(英国)

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