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第1四半期の港湾貨物取扱量は前年同期比3.8%増、約4年ぶりの増加(香港)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月12日 0時45分

添付資料PDFファイル(119 KB)

香港特別行政区政府統計処は6月3日、2024年第1四半期(1~3月)の港湾貨物取扱量を前年同期比3.8%増の4,279万8,000トンと発表した。2020年第1四半期以来、前年同期比での減少が続いていたが、約4年ぶりに増加に転じた。内訳をみると(添付資料図参照)、香港に到着した入港貨物量は4.9%増の2,747万7,000トン(うち輸入12.0%増、積み替え2.9%減)、そのうち海上貨物(注1)は1.5%減の1,788万2,000トン、河川貨物(注2)は19.2%増の959万5,000トンだった。また、香港から出発した出港貨物量は2.0%増の1,532万1,000トン(うち輸出20.5%増、積み替え3.5%減)、そのうち海上貨物は1.4%減の903万9,000トン、河川貨物は7.3%増の628万1,000トンだった。

2024年第1四半期の入港貨物のうち、最大の仕出し地の中国大陸が14.4%増(海上貨物4.3%増、河川貨物19.7%増)だったほか、シンガポール30.2%増、台湾28.1%増などが大きく増加した。一方、マレーシア17.0%減、米国24.4%減、インドネシア12.5%減、日本13.5%減などが減少した。出港貨物では、最大の仕向け地の中国大陸が4.7%増(海上6.0%減、河川9.2%増)だったほか、オーストラリア31.2%増、マレーシア16.0%増が増加した。一方、米国14.8%減、韓国15.9%減、日本12.6%減が2桁減となった。

品目別でみると、入港貨物では石・砂・砂利(30.3%増)、石油・石油製品・関連素材(15.8%増)の増加率が大きく、合成樹脂・プラスチック材料(5.0%減)が減少した。出港貨物では石・砂・砂利(2.1倍)が大きく増加した一方、合成樹脂・プラスチック材料(10.5%減)、主に食用とする動物とその製品(19.8%減)、パルプ・古紙(11.3%減)が減少した。

第1四半期のコンテナ取扱量(空コンテナを含む)は前年同期比3.2%減の332万3,000TEU(1TEU=20フィートコンテナ換算)だった。内訳をみると、積載コンテナのうち、入港貨物は1.9%減の143万TEU〔うち輸入37万9,000TEU(4.8%減)、積み替え105万1,000TEU(0.8%減)〕、出港貨物は2.4%減の123万5,000TEU〔うち輸出25万3,000TEU(6.0%減)、積み替え98万2,000TEU(1.4%減)〕だった。空コンテナは7.3%減の65万7,000TEU〔うち到着33万1,000TEU(4.2%増)、出発32万6,000TEU(16.6%減)〕だった。

(注1)内陸水運の範囲を越えて航行する船舶により輸送される貨物。内陸水運とは、珠江、大鵬湾、マカオを含む香港付近の水域、香港付近の水域からアクセス可能な広東省、広西チワン族自治区のその他の内陸水路での輸送。

(注2)内陸水運の範囲内でのみ航行する船舶により輸送される貨物。

(山口雅史)

(香港)

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