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アウディがプエブラ州で10億ユーロのEV生産投資を発表(メキシコ、ドイツ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月19日 0時10分

メキシコのプエブラ州政府は6月11日、ドイツ自動車大手のアウディがプエブラ州の同社工場で新たな電気自動車(EV)生産プロジェクトに向けた投資を行うことを発表した。投資金額は10億ユーロ以上にのぼり、500人規模の新規雇用を創出する。今回の投資発表の記者会見には、プエブラ州のセルヒオ・サロモン知事およびアウディ・メキシコのタレック・マッシュアワー専務理事が出席した。タレック専務理事は、同州の工場でBEV(バッテリー式電気自動車)の「e-トロン」の生産に向けた設備導入を既に開始していると言及した。

アウディは、メキシコのプエブラ州サンホセチアパに世界で12番目の自動車組立工場を建設し、2016年9月から自動車を生産している。同工場は460ヘクタールの敷地を有し、「アウディQ5プレミアムSUV」と、同車種のスポーツバージョンやプラグインハイブリッド車(PHEV)バージョンを製造している。

プエブラ州にはアウディのほかに、フォルクスワーゲン(VW)も2022年11月に7億ドルを超えるEV生産投資を発表、完成車組立工場を構えている(2022年11月4日記事参照)。同州と隣接するメキシコ州、モレロス州、トラスカラ州などを含めた地域は、北東部・北部国境地域や中央高原(バヒオ)地域に次いで、自動車産業が集積する地域だ。

相次ぐメキシコでのEV工場新設や新車種生産の動き

メキシコ国内でのEV生産に関しては、報道ベースの情報も含め、工場新設や新車種の生産開始に向けた動きが見られる。太陽光発電関連の製品・サービスを提供するソーラーエバーグループは2024年1月、自動車部門を担う子会社であるソーラーエバー・ビークル(SEV)を通じた北部ドゥランゴ州でのEV生産工場新設投資を発表した。SEVは、メキシコ国内で販売されているSUVタイプのEVの中で最も安価な車種「E-WAN クロス」を販売している完成車メーカーだ。

また、ステランティスが5月30日に同社ブランドのジープが生産する車種で初めてのEVとなる「ワゴニアS」を発表したが、一部報道では、この車種がメキシコ州に位置するステランティスのトルーカ工場で組み立てられる可能性が報じられている。工場新設に関する情報が錯綜(さくそう)する中国系EVメーカーの動向も含め、完成車メーカーや州政府による公式投資発表が待たれる状況だ。

(渡邊千尋)

(メキシコ、ドイツ)

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