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アダニ、タンザニアのダルエスサラーム港の運営権取得(インド、タンザニア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月6日 0時40分

インド新興財閥アダニのグループ企業、アダニ港湾・経済特別区(APSEZ)は5月31日、子会社のアダニ・インターナショナル・ポート・ホールディングス(AIPH)を通じて、タンザニアのダルエスサラーム港の第2コンテナターミナルを30年間運営・管理するコンセッション契約をタンザニア港湾局と締結したと発表した。

ダルエスサラームは、道路や鉄道網が整備された東アフリカの主要なゲートウエー港湾で、第2コンテナターミナルは年間100万TEU(1TEUは20フィートコンテナ換算)の取扱能力を有している。2023年には、タンザニアのコンテナ取扱総量の83%に相当する推計82万TEUのコンテナを取り扱っている。

AIPHは、アラブ首長国連邦(UAE)の港湾運営大手ADポーツ・グループ、イースト・ハーバー・ターミナルズ(EHTL)と合弁で、イースト・アフリカ・ゲートウエー(EAGL)を設立。支配株主のAPSEZの連結対象となる。EAGLがタンザニア・インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービス(TICTS)の株式の95%を取得する株式売買契約に調印し、APSEZはTICTSを通じて第2コンテナターミナルを運営する。APSEZのカラン・アダニ社長は「ダルエスサラーム港の第2コンテナターミナルのコンセッション契約は、2030年までに世界最大級の港湾オペレーターになるというAPSEZの大望に沿ったものだ」と語っている。

APSEZは現在、イスラエル北部のハイファ港で国際港湾事業を展開している。また、スリランカのコロンボ港では米国国際開発金融公社(DFC)の融資を受け、スリランカの最大財閥ジョン・キールズ・ホールディングス、スリランカ港湾局と連携してコンテナターミナルを開発中だ(2023年11月14日記事参照)。ダルエスサラーム港のコンテナターミナル運営はAPSEZにとって3カ所目の国際港湾事業で、アダニ社長は「当社の港湾と東アフリカの貿易拡大と経済協力の強化を可能にする」と述べている。

(飯田覚)

(インド、タンザニア)

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