1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

中国、1~9月の経済成長率は4.8%で政府目標を下回る、第3四半期は4.6%成長(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月21日 11時50分

添付資料PDFファイル(112 KB)

中国国家統計局は10月18日、2024年1~9月のGDP実質成長率は4.8%だったと発表した。政府目標の5.0%前後を下回った。第3四半期(7~9月)は、前年同期比4.6%と第2四半期(4~6月)から0.1ポイント減速し、2023年第1四半期(4.5%)以来の低い伸びとなった。前期比では0.9%と、第2四半期から0.2ポイント加速した。

1~9月の主要経済統計(添付資料表参照)をみると、消費(社会消費品小売総額)は前年同期比3.3%増(上半期は3.7%増、以下かっこ内同じ)、うち商品小売額は3.0%増(3.2%増)、飲食業収入は6.2%増(7.9%増)と伸びが減速した。

商品小売額(注1)を業種別にみると、通信機器が11.9%増(11.3%増)となったほか、家電買い替え支援策の効果(2024年8月28日記事参照)もあってか家電・音響機材が4.4%増(3.1%増)と伸び幅が拡大した。

一方、自動車は2.1%減(1.1%減)、建材・内装材料が2.6%減(1.2%減)とマイナス幅が拡大、金銀宝石類は3.1%減(0.2%増)と減少に転じた。

投資(固定資産投資)(注2)は前年同期比3.4%増(3.9%増)と、消費同様に上半期から減速した。インフラ投資は4.1%増(5.4%増)と減速、民間投資は0.2%の減少に転じた(0.1%増)。製造業投資は9.2%増(9.5%増)だったものの、外資系企業の投資は19.1%減(15.8%減)と減少幅が拡大した。

不動産開発投資は10.1%減と横ばいだった。新築不動産販売面積は17.1%減(19.0%減)、販売金額は22.7%減(25.0%減)と減少幅はやや縮小したものの依然厳しい状態にある。

工業生産増加額(付加価値ベース)(注3)は、前年同期比5.8%増(6.0%増)だった。製品別の生産量では、集積回路が26.0%増(28.9%増)、スマートフォンが10.5%増(11.8%増)、太陽電池が12.8%増(17.8%増)と高い伸びを維持した。自動車は2.7%増(5.7%増)と伸びが半減したが、新エネルギー車(NEV)は33.8%増(34.3%増)だった。

生産設備稼働率は75.1%(74.9%)となった。自動車製造業は70.3%(68.8%)と上半期からは増加したが、前年同期よりは3.4ポイント縮小し、発表された全産業中で非鉄鉱物製品業、食品製造業に次いで低かった。

(注1)年間売上高2,000万元以上の卸売企業、500万元以上の小売企業、200万元以上の宿泊・飲食業企業が対象。

(注2)農家による投資は含まない。

(注3)年間売上高2,000万元以上の工業企業が対象。生産設備稼働率も同様。

(河野円洋)

(中国)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください