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イスラエルとレバノンが60日間の停戦に合意、11月27日発効(イスラエル、レバノン、イラン、米国、フランス、パレスチナ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月27日 14時15分

イスラエルとレバノンが60日間の停戦に合意した。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は1126日夜にビデオ演説を行い、イスラエルは今日まで「7つの戦線において大きく前進することができた」とし、「イランの防空システムとミサイル製造能力の主要部分を破壊し、核プログラムの重要な部分を破壊した」と述べた。ヒズボラについては、「枢軸の要であるナスララ師を排除し、ロケットやミサイルの大半を破壊し、何千人ものテロリストを死に至らしめ、イスラエルとの国境に隣接する地下テロ・インフラを取り壊した」と成果を強調した。

写真 ビデオ演説するネタニヤフ首相(イスラエル首相府提供)

ビデオ演説するネタニヤフ首相(イスラエル首相府提供)

ネタニヤフ首相は、ヒズボラとの停戦案について「閣僚会議で承認を得る」とした。停戦期間は「レバノンの状況次第」とし、「米国の全面理解の下、ヒズボラが合意に違反して武装、インフラ再建、ロケットを発射すれば、われわれは攻撃する」と主張した。

ネタニヤフ首相はレバノンと停戦する理由として、(1)イランの脅威に集中し、(2)軍に休息を与え武器を補充し、(3)戦線を分離し、ハマスを孤立させるためと述べた。

イスラエル首相府はネタニヤフ首相のテレビ演説後に、安全保障内閣はヒズボラとの停戦に関する米国の提案について採決を行い、賛成10人、反対1人で承認されたことを明らかにした。ネタニヤフ首相は26日夜にジョー・バイデン米大統領と電話会談を行い、レバノンとの停戦合意達成への米国の関与とイスラエルが合意の履行において行動の自由を維持するという理解に感謝の意を表した。

バイデン米大統領とフランスのエマニュエル・マクロン大統領は11月26日に停戦に関する共同声明を発表し、「イスラエルとレバノンは停戦を受け入れた。本日の発表により、レバノンにおける戦闘は停止し、レバノンで活動するヒズボラやその他のテロ組織の脅威からイスラエルを守ることができる。この発表は、永続的な平穏を回復するための条件を整え、両国の住民がブルーライン(注)の両側の自宅に安全に帰還できるようにするものである」と述べた(2024年11月27日記事参照)。

バイデン大統領は米国時間26日午後にホワイトハウスで演説を行い、イスラエルとレバノンが停戦に関する米国の提案を受け入れたことを発表した。停戦は現地時間11月27日午前4時(日本時間同日午前11時)から開始され、「今後60日間で、レバノン軍と国家治安部隊が展開し、再び自国の領土を掌握することになる。レバノン南部のヒズボラ・テロリストのインフラを再建することは許されない」と述べた。ハマスに対しては、「今、選択の時が来ている。彼らの唯一の道は、拘束している米国市民を含む人質を解放し、その過程で戦闘を終結させることである」と主張した。

イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。

(注)2006年の国連安全保障理事会決議2701で設定されたレバノン南部とイスラエル北部の国境沿い120キロにわたる一時的な撤退ライン。

(中溝丘、アリエル・マロム)

(イスラエル、レバノン、イラン、米国、フランス、パレスチナ)

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