5つの激戦州でトランプ氏優位に、米大統領選世論調査(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月1日 13時0分
11月5日の米国大統領選挙まで4日となる中、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領と共和党候補のドナルド・トランプ前大統領の選挙戦世論調査で、接戦が続いている。勝敗を決定するといわれる7つの激戦州(スイングステート)のうち5州で、トランプ氏の世論調査平均値がハリス氏を上回っている。
「ニューヨーク・タイムズ」紙(10月31日)が最近の激戦州での世論調査を集計した平均値では、7つの激戦州のうち5州〔ネバダ(1ポイント未満差)、ノースカロライナ(1ポイント差)、ペンシルベニア(1ポイント差)、ジョージア(2ポイント差)、アリゾナ(3ポイント差)〕で、トランプ氏が支持率優位との結果だ。ハリス氏がトランプ氏を上回るのはミシガンのみで、1ポイント未満差となっている。ウィスコンシンでは両者互角だ。この結果に基づき、トランプ氏がハリス氏を上回る5州で全て勝利した場合、トランプ氏の選挙人獲得数は287、ハリス氏は241と予想する(当選ラインは270票、ジェトロの米国大統領選の仕組み~本選挙)。一方、ハリス氏がトランプ氏と2ポイント以下の差の5州で全て勝利した場合、トランプ氏の選挙人獲得数は230、ハリス氏は308となる。
同紙(10月31日)によると、不在者投票と期日前投票を済ませた有権者の全有権者に対する割合は、激戦州の1つノースカロライナで54%になった。ジョージア、ネバダを含む10州で4割超、ウィスコンシン、ミシガンを含む14州で3割に達した。
各選挙情報サイトが発表する大統領選の勝率は、270トゥウィン(10月31日)がトランプ氏51.2%、ハリス氏48.4%と予測、ファイブサーティエイト(10月31日)がトランプ氏52.2%、ハリス氏47.5%と、いずれもトランプ氏がやや優位となっている。
AP通信とシカゴ大学全米世論調査センター(NORC)が10月に実施した世論調査(注)では、各候補者が大統領選で敗北した場合、その結果を受け入れると思うかという問いに対して、ハリス氏が「受け入れる」とする割合は77%と大多数だった。トランプ氏が「受け入れない」とする割合は66%と高く、同氏の選挙結果への対応についての懸念は依然続く。
(注)実施時期は10月11~14日、対象者は全米の成人1,072人。
(松岡智恵子)
(米国)
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