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「フィンテック・ウイーク2024」が閉幕、フィンテック・エコシステム形成も促進(香港)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月7日 1時15分

10月28日に開幕した「香港フィンテック・ウイーク2024」が11月1日に閉幕した。初日の基調講演で、陳茂波(ポール・チャン)財務長官や財経事務・庫務局の許正宇(クリストファー・ホイ)局長が人工知能(AI)の応用や活用の促進に言及したのに続き(2024年11月1日記事参照)、香港金融管理局(HKMA)の余偉文(エディー・ユエ)総裁が金融イノベーションの次のフェーズを推進するにはデジタルフロンティアを取り入れる重要性を強調した。また、フィンテック発展のため、次の取り組みを発表した。

金融機関とフィンテック・ソリューションプロバイダーをつなぐ分野横断的なマッチングプラットフォームの「フィンテック・コネクト」の発足だ(発足は10月28日)。このマッチングプラットフォームはフィンテック・サービスの需要と供給をマッチングし、コラボレーションとイノベーションを促進する。HKMAは中国本土の深セン市前海管理局と連携し、前海を拠点とするフィンテック・ソリューションプロバイダーを受け入れ、広東・香港・マカオグレーターベイエリア(粤港澳大湾区)でのコラボレーションを進め、フィンテック・エコシステムの相互成長を促す予定だ。

HKMAはもともと2024年4月26日に、ウエルステック、インシュアテック、グリーンテック、AI、分散型台帳技術(DLT)の各分野で、銀行や証券、保険会社、テクノロジー企業を集結した「FiNETech」シリーズ(注1)を開始している。8月には第2回「FiNETech」シリーズが開催され、生成AIサンドボックス(注2)を発表した。今後、グリーンテックとDLT採用のため、追加で「FiNETech」セッションを開催するとしていた。

余総裁は「香港のフィンテック・エコシステムの成長を進めるには、金融分野で適応能力を維持し、新たな機会に対してオープンでなければならない」と述べた。

(注1)HKMAは2024年4月時点で、今後6カ月から1年間の間に「FiNETech」シリーズを介して、フィンテク分野で次の共同での取り組みを予定している。

「FiNETech」セッションを介して、支援組織、業界団体、市場の専門家と協力し、生成AIを含むAI、GLT、グリーンテッなどのテーマに焦点を当てる。
銀行やその他金融機関によるフィンテック導入を具体的に進展させる。
革新事例をフォローアップし、業界の優れた事例を共有する。
必要に応じて、世界的な発展や国際経験を参考にし、優先テーマについてさらに実務的なガイドラインを発表する。

(注2)サンドボックスとは、コンピュータ内に設置された仮想環境を指す。生成AIサンドボックスは、AI技術提供者と銀行がリスク管理、不正探知や防止、顧客との対話でアプリケーションを探求するための共同プラットフォームを提供することを目的とする。

(松浦広子)

(香港)

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