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インド~ミャンマー間の2023年港湾・空港別の貿易動向(インド、ミャンマー)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月16日 0時0分

添付資料PDFファイル(187 KB)

インド~ミャンマー間では現在、カラダン・マルチ輸送路計画が進んでいるが(2024年8月5日記事参照)、インドの対ミャンマー貿易で主に利用する港湾・空港別に見ると、添付資料表1、2のとおりになる(出所はいずれも、グローバルトレードアトラスを基にジェトロ作成)。

表1は、2023年のインドからミャンマーへの輸出を港湾・空港別に示しており、主に西部ムンバイのナバシェバ港と東部のコルカタ空港が利用されている。ナバシェバ港からの2023年の輸出額は約1億6,212万ドルで、主に医薬品や大豆油かすが出荷されている。ミャンマー国民にとってインド製の医薬品はなじみ深く、国内でも多く流通している。また、大豆油かすは主に動物用飼料として利用されていると推測できる。コルカタ空港からミャンマーへは、ナバシェバ港とほぼ同額の1億6,210万ドルが輸出されているが、そのほぼ全てを未加工の人髪が占め、ウィッグの製造用に出荷されていると思われる。南部のビシャーカパトナム港はベンガル湾に面したアンドラ・プラデシュ州の港だが、近年はミャンマー向けに爆弾や手りゅう弾、魚雷などの軍用武器が輸出されている。

表2は同様に、2023年のインドによるミャンマーからの輸入を港湾・空港別に示したもので、主に南部のチェンナイ港が利用されている。チェンナイ港からの輸入額は7億6,295万ドルに上り、乾燥豆類が主に輸入されている。同品目はチェンナイ港以外にもナバシェバ港やコルカタ港からも多く荷揚げされている。

インドとミャンマーは陸路で国境を接しており、国境貿易のインド側の拠点はマニプール州の南東部に位置するモレー(Moreh)だが、インドからミャンマーへは51万ドルが輸出されているのみで、輸入は計上されていない(注)。インドとミャンマーの国境貿易は特にここ数年、新型コロナウイルス禍と、その後のクーデターによる影響もあり、品目の行き来が極めて限定的、かつ、統計上表に出てこない取引も多いことなどが考えられる。

(注)2023年の統計はなく、2021年の実績による。

(水谷俊博)

(インド、ミャンマー)

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