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中央アジア最大の繊維機械展が開催、日本製に期待の声も(ウズベキスタン、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月26日 1時5分

ウズベキスタンの首都タシケントで91114日、第15回中央アジア国際繊維機械展示会(CAITME 2024)が開催された。中国からの出展企業数が2022年の前回に比べて約6倍に増加し、存在感を示した。

主催者のアイテカ・エグジビションはジェトロの920日の取材に対し、今回の来場者数は前回開催時(2022年9月13日記事参照)と比べて1.1%増の6,112人(2022年は6,044人)だったことを明らかにした。

今回の展示会の出展社数は2022年開催時の306社から31.7%増加し、403社に上った。出展社数増加の背景には、中国企業の出展の大幅な増加がある。2022年の展示会では中国企業は17社だったが、今回は96社に増加した。中国企業の増加は中国の新型コロナウイルス対策のゼロコロナ政策の撤廃が要因とみられる。中国に次いで出展が多かったのは、トルコの72社、イタリアの48社、ドイツの44社、インドの37社だった。

日本ブランドの製品を取り扱う企業数も増加しており、2022年の4社に対し、今回は6社だった。展示されていた日本のブランドには、JUKI、カンサイスペシャル、ヤマトミシン、ペガサス、タジマ、島精機製作所、ブラザー、YKKなどがあった。

ウズベキスタンの繊維業界はEUを含む先進国市場への輸出のため、品質向上の取り組みを進めており(2023年11月10日付地域・分析レポート参照)、日本企業のビジネスチャンスも見込まれている。同国のシャフカト・ミルジヨエフ大統領が4月に開催した繊維産業関係者との会議では、ウズベキスタンからの完成品輸出に占める高付加価値製品の割合はいまだ低いと指摘された。「Gazeta.uz」(417日)によると、この割合は20%とされており、国家戦略として繊維産業への投資と高付加価値製品輸出拡大の実現が求められている。そうした中、展示会では高品質な繊維製品の生産に強みを持つ日本製ミシンへの高い評価の声が聞かれた。日本と中国のミシンを扱うトルコのサプライヤーの代表者はジェトロの912日のインタビューに対し、ウズベキスタンでの過去1年間の売り上げの大半を占めたのは日本ブランド製品だったと語った。

写真 CAITME 2024で展示されたタジマのAI(人工知能)刺しゅう機に興味を示す来場者(ジェトロ撮影)

CAITME 2024で展示されたタジマのAI(人工知能)刺しゅう機に興味を示す来場者(ジェトロ撮影)

写真 CAITME 2024で展示された島精機製作所のコンピュータ横編機(ジェトロ撮影)

CAITME 2024で展示された島精機製作所のコンピュータ横編機(ジェトロ撮影)

(一瀬友太、ウラジミル・スタノフォフ)

(ウズベキスタン、日本)

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