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フィリピン国際モーターショー開催、過去最多の17社出展(フィリピン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月7日 0時55分

フィリピンのマニラ首都圏で10月24~27日、「第9回フィリピン国際モーターショー(PIMS)」が開催された。フィリピン自動車工業協会(CAMPI)が隔年で主催する国内最大の自動車イベントで(注1)、開催4日間で約4万2,000人が来場した。

今回のテーマ「Dare, Drive, The Future Redefined(挑戦、ドライブ、未来の再定義)」で、CAMPIのロメル・グティエレス会長は8月19日に行われた記者会見で「先進的かつ包括的なモビリティーの再定義を主導する自動車メーカーのビジョンを体現するもの」とし、今回のモーターショーは交通の未来を形作る革新技術を披露するとした。

会場のワールドトレードセンター・メトロマニラ(パサイ市)には、過去最大となる17社の自動車メーカーが出展し、各社の最新自動車技術やイノベーションを反映した最新モデルやコンセプトカーを発表したほか、来場者に試乗サービスも提供した。

写真 PIMSの展示会場(ジェトロ撮影)

PIMSの展示会場(ジェトロ撮影)

出展した自動車メーカー17社のうち、日系はいすゞ、スズキ、トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、マツダ、三菱自動車の7社だった。そのほか、中国(5社)や韓国(3社)からも参加した(注2)。初出展したのはフォード(米国)、長安汽車(中国)、上海汽車(SAIC)傘下のMG(中国)、奇瑞汽車(チェリー)傘下の捷途(Jetour、中国)の4社だった。

三菱自動車は7人乗りのスポーツ用多目的車(SUV)のコンセプトカー「MITSUBISHI DST CONCEPT」を世界で初披露した。同モデルの量産車はフィリピンを含むASEAN地域を中心に展開する。また、トヨタ自動車は脱炭素化を意識し、電気自動車(EV)のコンセプトモデル「KAYOIBAKO」や、水素エンジン搭載のカローラクロスH2コンセプト、ハイブリッド車の新型トヨタカムリなどを出展した。

各社の新車モデルのうちEVでは、日産のZニスモ、ホンダのシビックRS e: HEV、フォードのレンジャーラプターV6、起亜のEV9、チェリーのティゴ2プロ、BMWのi5 M60ツーリングなどがあった。

(注1)2007年以降、2020年の新型コロナウイルス禍を除き、隔年で開催。

(注2)日系以外の出展企業は、BMW、長安汽車(CHANGAN)、チェリー、大宇(Daewoo)、フォード、福田汽車(FOTON)、現代自動車、捷途、起亜、MG。

(西岡絵里奈、アセンシオ・アシュレイモイラ)

(フィリピン)

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