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10月の乗用車BEV登録台数、前年同月比36.6%減の4,890台(タイ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月14日 0時35分

添付資料PDFファイル(194 KB)

タイ運輸省陸運局(DLT)のデータからジェトロが集計したところ、10月のバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数は前年同月比32.2%減の6,652台で、内訳は乗用車が36.6%減の4,890台、二輪車が13.5%減の1,702台などだった。また、ハイブリッド電気自動車(HEV)は30.4%増の8,622台(乗用車が8,569台、二輪車が53台)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)は9.0%減の773台だった(乗用車のみ)。

2024年1~10月のEVの累計新規登録台数は、BEVが前年同期比5.8%増の8万2,218台だった。内訳は乗用車が2.2%増の5万9,197台、二輪車が21.0%増の2万1,657台などだった。HEVは56.6%増の11万2,819台で、内訳は乗用車が57.1%増の11万2,353台、二輪車が9.5%減の466台だった。PHEVは乗用車のみで、22.2%減の8,083台だった(添付資料表1参照)。

DLTのデータ(添付資料表2参照)から、BEV(乗用車)の10月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYDで1,279台(シェア26.2%)、2位がNETAオートで1,122台(22.9%)、3位がSAICモーター・CPで651台(13.3%)だった。中国メーカー合計でシェア86.2%を占めた。また、2024年1~10月のBEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数は、1位がBYDでシェア39.7%、2位がSAICモーター・CPで13.3%、3位がNETAオートで10.9%、4位がCHANGANで8.3%だった。中国メーカー合計のシェアは、85.4%を占める結果となった。

10月末のEV累積登録台数は、前年同月末比48.2%増の73万470台だった。内訳は、BEVが94.7%増の21万3,193台で、うち乗用車が2.1倍の14万8,559台、二輪車が73.4%増の5万9,396台に増加した。また、HEVは37.7%増の45万5,364台、PHEVは17.5%増の6万1,913台だった。

BEV普及のカギの1つの充電設備の設置状況について、タイ電気自動車協会(EVAT)のデータからジェトロが集計したところ、BEVの新規登録台数が単月で2,000台を超え始めた2022年9月末と比較して、拠点数は約3.7倍の3,176カ所(2024年6月時点)、充電器の設置数は約4.2倍の1万846基となっている(添付資料表3参照)。なお、政府では2030年に急速充電器を1万2,000基設置する目標を立てているが、2024年6月末時点で5,458基(進捗率45.5%)となっている。

(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)

(タイ)

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