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ごみ収集の有料化をさらに延期(香港)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月5日 14時25分

香港特別行政区政府は5月27日、かねて公表していた8月1日から実施予定の、一般家庭や飲食店、商業施設から出るごみ収集の有料化を延期すると発表した。延期後の実施日は未定となっている。香港政府は1月19日にごみ収集の有料化開始を4月1日から8月1日に延期し(2024年1月26日記事参照)、4月1日から政府部門などで実証実験を進めていた。今回の発表によりさらなる延期となる。

政務司副司長の卓永興氏は延期の理由として、「実証実験の結果から、ごみ収集の運用や内容について懸念を抱く香港市民が大半を占めていることが分かった。また、ごみ収集の有料化は清掃業務員や飲食業界に大きく負担をかけることが明らかになった」と説明した。

環境・生態局長の謝展寰氏は今後の方針について、「リサイクル施設の増加や広報・教育により、廃棄物削減とごみ分別を促進する」と表明した。1年以内に生ごみ収集設備を倍増させることや、2024年下半期に公営住宅の入居者に対して毎月、指定されたごみ袋を20袋無料で提供するなどの具体策を示した。

複数の国際環境NGOからは、今回の政府公表に対して「実施日が未決定であることは、ごみ収集の有料化を棚上げにすることと何ら変わらない」「政府各部署は予定どおり、ごみ収集の有料化を先行的に実施すべきだ」などのコメントが上がった(「経済日報」5月28日)。

〔何樂晴(エスター・ホー)〕

(香港)

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