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シンガポール港の2024年のコンテナ取扱量、過去最多更新へ(シンガポール)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月10日 16時25分

シンガポール海事港湾庁(MPA)の統計によると、シンガポール港の2024年1~10月のコンテナ取扱量は3,422万8,600TEU(1TEU=20フィートコンテナ換算、速報値)と、前年同期比6.2%増加した。2024年通年のコンテナ取扱量は、過去最高だった2023年(3,901万3,000TEU)を上回って、4,000万TEU台に達し、過去最高を更新する見通しだ。

「ビジネス・タイムズ」紙(12月7日付)によると、チー・ホンタット運輸相は12月3日、地元メディアとの会見で、2024年1~10月のコンテナ取扱量が10カ月間の取扱量としては過去最多だったと指摘し、「今後もこの勢いは続き、2024年通年でもコンテナ取扱量が過去最多となる見込みだ」と述べた。

シンガポール港を運営するPSAシンガポールによると、入港コンテナの約85%は他の港に向かう積み替え貨物だ。チー運輸相は「(同国が)積み替え拠点を効率的に運営してきた実績を評価されている。このため、(紅海情勢悪化に伴う)国際サプライチェーンの混乱があっても、取扱量を伸ばすことができた」と強調した。

チャンギ空港の利用旅客、2025年に新型コロナ感染拡大前の水準回復へ

一方、2024年1~11月にチャンギ空港を利用した旅客数は6,120万人と、前年同期比15%増加した。特に同年10月、11月には新型コロナウイルス禍前の2019年の水準を上回った。チー運輸相は同会見で「過去2カ月の堅調な伸びからみて、2025年には旅客数が新型コロナ禍前の水準を上回る」と予測した。

チャンギ空港からは2024年12月時点で、世界165都市を結ぶ航空路線が運航されている。同大臣は「チャンギ空港に乗り入れる航空会社は現在約100社だが、2025年にはさらに増やす意向だ」と語った。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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