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米商務省、輸出執行ファイブ(E5)による2回目の年次会合で対ロ輸出管理の成果強調(米国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国、ロシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月20日 12時0分

米国商務省産業安全保障局(BIS)は9月18日、米国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国の5カ国による「輸出執行ファイブ(E5)」の2回目の年次会合を終えたと発表した。年次会合は米国の首都ワシントンで9月17~18日に行われた。年次会合で参加国はロシアに対する輸出管理の着実な履行を再確認した。

E5は、機密情報共有の枠組み「ファイブアイズ(Five Eyes)」に参加している5カ国による輸出管理の執行強化に関する枠組みとして、2023年6月に設立された(2023年6月29日記事参照)。同年9月にはロシアの防衛産業基盤に重要な製品として、輸出管理で重点的にデューディリジェンスを行うべき共通の高度優先品目リスト(CHPL)などに関するガイダンスを発表した(2023年10月4日記事参照)。CHPLはその後、2024年2月に拡大された(2024年2月26日記事参照)。

今回発表した共同声明では、E5は参加国が関心を有する対象品目や技術について情報交換することで、ロシアやロシアのフロント企業が軍事力強化のために調達しようとした製品の流出を阻止したことなど、これまでの成果を強調した。具体的には、参加国間で制裁対象として指定する企業やエンティティー・リスト(EL)への追加について情報共有することで、輸出管理を行う対象のリストを連携させるメカニズムを活用しているという。

2回目の年次会合の閉会に際し、BISで輸出管理の執行を担当するマシュー・アクセルロッド次官補はプレスリリースで「E5は、(ロシアのウラジーミル・)プーチン(大統領)によるウクライナへの不法な侵攻を続けるためのデュアルユース(軍民両用)品目の入手を阻止する上で、(輸出管理を)連携して執行することの強力な影響力を示した。このパートナーシップは、われわれの共通の国家安全保障上の利益を支える上で、効果的かつグローバルな(輸出管理の)執行を継続するための強固な基盤を築いた」と述べた。

輸出管理の強化は、米国の経済安全保障政策の中心に据えられており、ルール面のみならず、執行面も強化されている(2024年1月15日付地域・分析レポート参照)。直近では9月16日に、ロシアなどに対する輸出管理の執行強化に取り組む省庁横断の組織の破壊的技術ストライクフォースの取り組みにより、5件の刑事訴追を行ったと発表している(2024年9月19日記事参照)。

(赤平大寿)

(米国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国、ロシア)

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