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2024年の外国企業の直接投資、件数・金額とも前年より増加(ベトナム)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月20日 0時20分

添付資料PDFファイル(137 KB)

ベトナム外国投資庁によると、2024年の対内直接投資(認可ベース、速報値、出資・株式取得を除く)は、新規・拡張の合計で4,914件(前年比4.6%増)、認可額は336億8,805万ドル(10.0%増)だった。

業種別にみると、件数、認可額ともに1位の製造業は2,151件(前年比12.9%増)、246億8,166万ドル(4.2%増)だった(添付資料表1参照)。

認可額の2位は不動産で50億9,144万ドル(前年比2.4倍)、3位はインフラで12億8,168万ドル(43.6%減)だった。件数の2位は小売り・卸売りなどで1,362件(14.0%増)、3位はコンサルなどで458件(11.8%減)だった。

半導体後工程受託製造(OSAT)を行う米国アムコー・テクノロジーによる北部バクニン省でのメモリー工場の拡張投資(10億7,000万ドル、6月認可)や、韓国LGエレクトロニクスによる北部ハイフォン市での有機ELディスプレー製造の拡張投資(10億ドル、11月認可)などをはじめとする電気・電子機器分野の案件が製造業の投資を牽引した。現地報道によると、LGエレクトロニクスのハイフォンでの総認可額は56億ドル超に達した(「ダウトゥ」紙11月19日)。

国・地域別の認可額は、シンガポールが89億5,130万ドル(前年比65.2%増)で首位だった(添付資料表2参照)。上述のアムコー・テクノロジーもシンガポールからの出資だ。2位は韓国で67億8,886万ドル(44.1%増)、3位は香港で42億3,514ドル(9.4%減)だった。日本は25億7,707万ドル(32.3%減)で5位だった。件数は中国が1,185件(26.6%増)で首位だった。2位の韓国が761件(10.9%減)、3位のシンガポールが644件(10.5%増)と続いた。日本は444件(5.5%減)で5位だった。

ベトナムの省・市別にみると、北部のバクニン省、ハイフォン市、クアンニン省の3地域への投資が認可額全体の4割近くを占め、北部に大型投資が相次ぐ傾向が続いている。

日本の大型案件では、イオンモールによる北部クアンニン省と中部タインホア省での新規投資(約2億1,400万ドル、約1億7,000万ドル)、大手化学メーカーの東ソーによる南部バリア・ブンタウ省での化学プラント案件(1億7,600万ドル)などがあった。イオンモールはこれらの省で新たにショッピングモール開発を進める。東ソーはスポーツシューズやフィットネスウエア、断熱材などに幅広く使用されるポリウレタン原料を製造する。

出資・株式取得は、件数が3,502件(前年比2.4%減)、認可額が45億3,812万ドル(48.1%減)だった。国・地域別の認可額は、シンガポールが首位で、日本は2位だった。

直接投資の実行額(推計)は253億5,100万ドル(前年比9.4%増)で、過去最高額を更新した。

(萩原遼太朗)

(ベトナム)

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