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2024年、タイは外国人駐在員が選ぶ最も良い駐在先として6位にランクイン(タイ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月16日 1時5分

タイのチャイ・ワチャロンケ政府報道官は7月5日、駐在員や留学生など国外からの在住者向けのコミュニティーサイトにおいて、ドイツの調査会社が運営する「インターネーションズ」による調査レポート「Expat Insider Report」で2024年に駐在員が選ぶ住み易い・働き易い駐在先として、タイが6位となったことを紹介した。

インターネーションズは同調査を毎年実施しているが、2024年は2月に世界174カ国・地域に住む1万2,543人の駐在員(注1)を対象にアンケートを実施し、駐在生活の満足度や駐在生活に関連する53要素について調査した。「生活の質」や「環境への慣れやすさ」「海外での仕事」「金融環境」、住宅や行政、言語、デジタルライフをカバーする「駐在員の必需品」といった5つの指標によりランク付けした。タイは、50人以上の回答が得られた53カ国のうちトップ10に入り、3年連続で6位(注2)となった。

同政府報道官はまた、タイ政府が外国人材の誘致を目指していることにも言及した。関係機関に対して、ビザ申請手続きの改善や長期滞在者(LTR)ビザ措置の実施、タイを地域のMICE(注3)ハブとするため、MICE参加者向けのファスト・トラック・ビザ導入などを通じて、外国人の長期滞在を促進するよう指示したと述べた。

同報道官によると、セター・タビシン首相は、外国人にとってタイが生活し易い環境であることをアピールすると同時に、政府は産業高度化に向けてSカーブ産業(注4)の育成を支援し、国外からの投資を呼び込むために、人材育成とインフラ整備を推進していると付け加えた。

ジェトロが実施した「2023年度海外進出日系企業実態調査(アジア・オセアニア編)」でも、タイの投資環境上のメリットとして、「駐在員の生活環境が優れている」との回答割合が63.4%で最多だったことからも、在タイ日系企業の駐在員の生活環境に対する満足度は高いことがうかがえる。なお、タイの生活環境に関して、タイ投資委員会(BOI)が6月24日の日タイ投資フォーラムで、良好な医療・教育環境を挙げている。発表資料によると、タイには米国の病院評価機構(JCI)が認定する病院が64、インターナショナルスクールが236校あるという。

(注1)調査対象は、企業の海外駐在員のほか、就職・起業などさまざまな理由で海外に滞在している人も含む。

(注2)ただし、2022年は都市のランキングとなっており、バンコク都が6位となっている。

(注3)MICEとは、企業などの会議、報奨・研修旅行、国際会議、展示会・イベントのこと。

(注4)Sカーブ産業とは、タイ政府が新たな産業育成を目指す業種で、「次世代自動車」「スマートエレクトロニクス」「メディカル・ウェルネスツーリズム」「農業・バイオテクノロジー」「食品関連」「ロボティクス」「航空」「バイオ燃料、バイオ科学」「デジタル」「メディカルハブ」「防衛」「教育・人材開発」を指す。

(藤田豊、ピンラウィー・シリサップ)

(タイ)

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